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Channel: CAPIN(キャピン)公式活動報告
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福島多頭飼育崩壊のおばあさん支援

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3か月ぶりの福島入りになりました。来られないうちに、チャコの顔つきが変わっていました。目やに。脱毛。不健康な肥満。

皮膚の腹や脚にハゲが見えます。
赤みもあります。
病院に往診を頼みたく、以前、来てもらった獣医さんに電話しましたが、繋がりません。

できたら連れ去りたい。
しかし、私たちが犬を連れて行くことをおばあさんが受け入れません。以前、ボランティアが連れて行き、そのまま戻さなかったことがあったからと、おばあさんは、警戒されます。

チャコの皮膚をこすり、毛を抜いて、貰ってきました。こちらの獣医さんに相談し、また薬を送るしかありません。

近いうちに、また行って、おばあさんとチャコを乗せて獣医さんに連れて行かれるとよいですが、その時間がありません。

地元のボランティアさんでそれをしてくれる人がいればどんなに助かるでしょうか。

見棄てられてしまったような、毎日だったかもしれません。おばあさんのことは、いつも心配し、電話をし、安全を確認し、何かあったら連絡を近所に頼み、それでも、実際に足を運ばなければわからないことがあります。
チャコがこのようになっていたとは。





私も人生では最も忙しいとき。老親3人が別々の病院に入院し、それぞれの病院やケアマネさんとの交渉、洗濯物管理など、介護が本格的に始まりました。
都内での仕事、常総シェルター。常総シェルターには朝から昼、ときには夕方まで張り付くことも頻繁です。3人の病院には、そのあとで回ります。面会時間に間に合わないこともあります。夜10時に帰宅、自宅猫の世話、早朝には朝犬の散歩にまた常総へ。

そんな毎日ですので、福島には3か月ぶりに無理やり時間を作り出掛けました。

世間に何と言われようと、80歳で、よろめきながらも犬の世話を続けるおばあさんです。


大家さんのおばあさまからたくさんの着替えを頂きました。座布団にもおばあさんは、喜ばれていました。暖かな下着やズボンを手に、これ助かる、と。

ゴミを集めるところからスタートです。

借りてきた軽トラに積み込み、クリーンセンターへ。

次から次へゴミの大玉を作っていきます。

時間との競争。
夜は雨からみぞれになる予報です。
とにかく、寒い。


ゴミの大玉を坂下に下ろしていきます。
急げ、急げ。
家のなかもやらねば。



M博士とココティエさんはゴミの運搬。



水を汲みに来られる福島のお知り合いS様ご夫妻と私は庭のゴミまとめ。玉作り。

だんだんきれいになり、最後には庭のゴミはすべて出しました。雪を含み重くなった玉は背中や腕にこたえました。


すっきり。

はー、

泥溜まりにござを敷いて。

そのあとは屋内の掃除。
ネズミとの闘い。
ビニールキャップをかぶり、完全武装です。
新聞と糞尿のミルフィーユを剥がし、床に薬をまき、きれいな新聞を敷く。
ゴミをまとめて玉を外に出していく。





After




廊下、台所、だけ。
わずかなことしか出来ないで、またタイムリミットとなりました。

梨畑のほうの缶ひろいが叶わぬまま、暮れゆく福島をあとにしました。




県の職員だったおばあさんは、保健所で犬の処分業務に従事していた。4日後に殺されていく犬たちに出来ることは、ストーブを炊いてやることくらいだった。当時はいったんセンターや保健所に入った犬は仔犬であっても引き出しも譲渡も許されず殺されるしかなかった。退職金をつぎ込みシェルターを始めた、ゴミ屋敷となった、犬の脱走もあり、近所に憎まれた。避妊手術で愛犬を失ったおばあさんは、避妊手術には反対でも、オスの去勢は受け入れた。

でも、近所には理解者はおられません。こっそり軽トラをお貸しくださる方も、ご近所の手前、出入りもできず、この厳しい冬に、生きているかもわからなかった、と。

だから、私たちは見棄ててはいけないと思って、通うのです。

おばあさんは、7匹に減った犬をご自身が看とるつもりです。若いチャコだけは、CAPINに託されています。


by おかめ


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