北茨城に、いつもたくさんの猫が車に轢かれて死んでいく場所がある、子猫もチョロチョロしていて心配、何匹いるかわからないが相当数いるようだ、というご相談がありました。
九州での野犬保護から戻った翌日の木曜日なら、
朝犬と、常総の夕犬のお世話の合間の、12時から15時までなら、北茨城の相談に対応することができました。捕獲機と大ケージ、キャリーを積んで出かけました。
まず、5時から6時30まで土浦シェルターの朝犬散歩。
5時に着いたときには、すでにボクサーさんが、福ちゃんをひいて歩かせておられました。
朝早くから、いつもありがとうございます!
雨の土浦シェルター
皆可愛いです。
ジョー捜索で、鹿島の潮干狩りにはまったキキさんも来てくれた。
死んだマムシ発見。
皆様これがマムシです、こぶり、柄をよく覚えておき、
長靴で歩いて下さいね。
首が細くなり、顔が三角。
こちらから攻撃しなければ、何も悪さはしないです。
マムシの亡骸を片付けて下さるご近所のおじさま
昨日女たち3人が見つけてよ、退治したんだよ、道に置いとくと気持ち悪くて嫌がられっから、今のうちに片付けるように言われてよ。
ありがとうございます!
6時半に土浦を離れて常総シェルターへ移動。
もう鬼怒川の橋がどこも渋滞するから、高速や有料道路を使います、が1時間は移動にかかります。時間もお金ももったいないです。
常総のシェルターでは八間堀さんと池田さんが散歩もごはんも終わらせて下さっていました。
こうして保護犬猫が毎日お世話を待つシェルターを、実働により支えて下さる皆様には、どんなに支えられていることか。
朝に夕に、身を運んでいく大変さ、それをおして、続けて下さっている皆様の存在のありがたさ。
いつも本当に助かります。拝むような思いで感謝でいっぱいになります。
てっちゃんは意外と繊細で食が細いですが、ドライにミルクをかけると食欲が出ます。
残り皿にミルクをかけます。
こおりさんが植えて下さるシルバーとパープルのお花も背を伸ばして優しげに常総シェルターのボランティアさんをお迎えします。
水や外猫の世話や、終わらせて、二段ケージを動物病院に運びます。お世話になっております水海道アニマルクリニックさんからトライアルに出る猫さんのために。
さあ、急げ!高速に乗り、北茨城を目指します。
今回は、高萩にお住まいの会員さんでいつも子猫のミルクボランティアをお願いしているはるちゃんさんが、お付き合い下さることになっています。去年はセンター引き出し子猫たちをおきくさんとともに生かして下さいました。
はるちゃんは、去年の暮れにも、犬虐待の相談が県北であったときに、すぐに現場に駆けつけて、写真を送って下さったのでした。
現地にすぐ行き確認しましたら、20匹はいます。
3時間しかない、そのなかで餌やりさん、お世話人さんと話し合い、多数の捕獲し、北茨城市役所にもいき、大好きなハニービーカフェ様にニュースレターやチラシを置きに行きたい、
昼御飯返上でせっせと動きました。
はるちゃん、持ち前のソフトな語りと茨城弁で、おじさんたちの心にスッと入り込みます。
元は捨てられたり轢かれたりした猫の子どもたち。
それを助けてきたやさしいご年配の男性。
中にも外にも猫だらけ。
それもサビや三毛ばかり。
妊娠している子もいました。
このままなら大変なことになります。
次々つかまえケージに入れます。
2ヶ月から4ヶ月の子猫が9匹。
深い咳をしながら、一緒に猫をつかまえて下さった弟さん。
子猫たちは風邪がひどく、目がつぶれた子や、濁った白い眼球が飛び出した子猫もいました。
冷たい雨のなか、捕獲をし、最後につかまらない猫のため捕獲機を3台、軒下にかけて、はるちゃんのお宅にミルク子猫を見に行きました。
ミルク終わったころに里親探しをしなければ。
ドラちゃん、トラちゃん、姉妹猫。
美人猫でしょう。
それから北茨城市役所へ。
私には、311直後に物質を運んで以来の場所です。あのときは避難所まわりもしました。
市役所では、今回の猫の相談についてご報告しました。また、茨城県では動物愛護の環境整備に今年度は6400万円の予算がつきましたが、そのなかには当然、飼い主不明な猫が繁殖をしないために避妊手術に助成される金額も含まれています。
予算を何に使うかはまだ審議中で、我々も予算について知ったすぐの4月には、とにかく現場の犬猫に有効に使われるように、意見を出してきました。
少しでもたくさんの野良猫が手術を受けられるためにすべきであり、センターから生かして引き出し譲渡する態勢を整備すべきであり、また新たな利権に繋がらないよう、監視をしていく必要があります。
土木に使われる金額に比べたらわずかな予算、それでもやっと、犬猫に使われることになったのです。
犬猫が助かる。私たちも助かる。これまで身銭を切ってやってきているから。やっと、丸投げされない時代になる。
特に要支援家庭における多頭飼育崩壊、高齢者が残した犬猫、川原に捨てられた犬猫、そこから繁殖した群れ。虐待レスキューの犬猫。その保護や譲渡。本来なら動物愛護センターや保健所が担うべきが、やってこなかった、それがおかしい。
そこには予算がつけられないで、みんな動物保護団体に回ってくる。
今回のような相談も、市役所やセンターや警察に市民が相談を寄せても、何もしてくれないから、当会にまわるのです。
手術にお金を出したり、つかまえたり世話したりの実働はしない。餌やるな、のアドバイスだけしかもらえない。市民の皆さんはよくわかっておられます。
今、目の前にいる、病気の子猫は、いったん見てしまえばとても放置できないです。現場に来られたら、職員さんもそうした心情になります。
相談現場に行くと、いつも猫だけでなくて、人が困っている、ということもわかります。お金もない、病気あり、生活にも精一杯、ちゃんと公的な支援に繋げなくては、とわかります。動物の問題には、背景にいつも人の問題があります。
飢えるから餌をやらないわけにはいかない、当然、増える、さらに困る。このサイクルを断ち切るにはTNR。つまり、つかまえて手術。
ここ数年でようやく野良猫避妊去勢手術に助成金が出る自治体も登場しましたが、まだ茨城県内は牛久や阿見など数はごくわずか。
殺処分を減らすには何より避妊手術です。
誰も手を出さなかった、わかっていても見て見ぬふりをし、ただ「餌やるな」で見殺しにしてきた、飼い主不明な猫、あるいは元野良猫の子どもたちの問題。
こうしたケースにこそ、犬猫のためのこの予算、6400万円が投じられるべきはず。
実際に助けることの出来るための、予算だったはず。
「あそこに遺棄され繁殖しているエリアがある、餌を与えている優しい高齢者家庭の責任、だから行政は関与しない。民間が好きでやるから。やらせればいい。増えた子猫もそのうち轢かれていなくなるでしょう」の時代は終わったのです。
市町村が関わりを持ち、県に申請すれば、避妊手術代は、年度末には戻ると噂に聞いています。
噂。つまりは具体的な決定事項はまだないということ。調整中だということ。私たちには知らされていないし、決定権はなく、相変わらず、審議過程も不透明。
よくわからないけれど、でも市役所から、県に話してほしい、と伝えました。このエリアの問題は、北茨城市の問題です。
新たな条例、新たな予算、これで生かしていかれませんか、と。
はるちゃんが中心に交渉されました。
しかし、翌日、北茨城市役所から連絡があり、県に申請するには、地域住民の合意のもと、事前に地域猫の計画書の提出が必要で、今回は該当しないから、手術費用は県からは出せませんと言われました。
相変わらずのハードルの高さですね。
会議をしているあいだに産まれたり轢かれたりします。時間との競争。県南から毎日交渉や保護に通えないのです。私は、3時間で出来ることをするしかありません。
地域猫が成立する場所はわずか。
猫嫌いの方は、手術をしても見るだけで耐えられない。理解と情熱がある役場職員さんがいらしたとしても、現場に来て調整をし、まとめていき、みんなで猫を減らしていく。というのは大変な時間と労力をかけることになります。成果がすぐに見えないため、5年はかけて育てるものだから。
時間をかける啓発事業には向いていても、実際に困る人や猫をすみやかに助ける事業ではないわね。
自治体に、動物の命の問題を解決する能力をつけてほしいですね。
本当に助けようとしたら、道は開けます。
いくらでもこれまで市民から猫の繁殖の相談はあったそうです。
でも飼い主に責任がある、餌を与えてはいけない、とアドバイスされてきたようです。
でも要支援の家庭や高齢者には野良猫の手術は不可能なのです。
公的機関がやるしかないのです。公益性が高い、価値ある仕事です。殺処分ゼロに直結しますから。
でも相変わらずの民間丸投げなんだなあとの印象です。大変残念です。
ハニービーカフェには行く時間がありませんでしたので諦め、はるちゃんに後日のチラシお届けをお願いしました。
あわてて高速にのり、成猫7匹と子猫9匹を連れて土浦シェルターに移動しました。
16時半過ぎに戻り、集団手術の最中の稲垣獣医さんとスタッフの皆さんに無理を言って手術をお願いし、猫は夜はシェルター泊に。(7匹は金曜夜に仕事が引けてつくばに帰り、子猫やり、そのあと土浦シェルターに向かえに行き、また高萩に高速でとんで、夜中に餌やりの方の立会でリリース完了。)
子猫たちは治療のあとにパドドゥさんにつくばまで連れ帰ってもらうことになり、夜に引き取りに行くことになりました。
私はスタジオキューブの小張さえこ様と常陽リビング編集長中澤様を集団手術にご案内し、それから常総シェルターに移動。
和尚さんやコロッぺさんが準備して下さった、外猫黒ちゃんミーコの安全のための看板。集団手術の日には外部からたくさんの方々が出入りされますから。
常総シェルターは八間堀さんコペンさんめぐちゃんがすっかり夕方のお世話を済ませて下さっていましてまた助かりました。
おかげで猫虐待相談を受けたシルビアさん宅にその猫の確認をしに向かえました。
根本から耳がそぎおとされた猫だそうです。
痛みによりうずくまり、歩けないとのこと。
ガツガツ食べているので、夜になった今はどちらの病院も閉まっているため、明日の朝に連れて行かれてはどうかとお話しました。
自宅に戻り、自宅猫をやり、パドドゥさんのお宅に子猫をお迎えに行くのは山猫に頼み、到着した
子猫たちの世話を始めたのが夜中。
とにかく食べさせる。
薬を飲ませ、目薬をさす、開かないまぶたを開けて、眼球に届くように、、、
がんばれ。
白濁して飛び出た眼球の猫は、稲垣さんがまぶたを縫って下さっていました。白濁は、眼球の中身が出たそうで、もう片目は失われています。
下痢がひどくぐったり。
夜中ずっと目薬を。
翌日は都内で授業、志村動物園さんの番組に出るから見てねとPR 、学生たちみな、タレントさんがビッグ過ぎてどよめいていました。
放送は今夜ですね。
子猫9匹のお世話も抱えた我が家です、総会前に事務仕事が山になり、
子猫の預かりボランティア様を熱く探しております。ただ、今回は薬を飲ませ、点眼をして頂ける方を。自力で何とか食べていますが3匹は強制給餌が必要です。
ほかにももちろんレスキューした後に行き場がない、預けたい子猫がたくさんおります。
どうか、よろしくお願い致します。ワクチンまで短期でもありがたいです。
by おかめ
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相談事例から 成猫7匹&子猫9匹を保護 北茨城市にて
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