水害地区を回って

常総には、朝昼夕とお世話する犬たちがいるため、毎日シフトを組んでみんなで回っています。

ナナさん、さわさん、犬のお散歩。

気になる犬の見回り。

馬の爪の確認。
ありがたいことに昨日はまりちゃんが馬の先生と２度目の装蹄。

常総の避難所をまわり、物資を届けます。街中の避難所には、ペットの物資は不足しているため、置いても置いてもなくなります。

水海道小学校、ふれあい館、市役所、どこもからっぽ。補充して回ります。

小さな袋を。
歩きの方が運べるサイズ。
猫のが不足していると言われました。

ああ、それにしても！

ペットはご遠慮頂いております
の方針が対策本部から出されました。

決壊、浸水し、多くの方が避難を余儀なくされた夜に、まず役場に問合せると、ペットは受け入れません、ときっぱり断られました。

犬猫を連れて避難してきた方のための専用避難所の準備がまったくありません。

ケージや小屋が準備され、フードや物資が集められ、獣医師サポートがスムーズに受けられるような動物同伴被災者の専用避難所。

これは必須と思います。

犬猫連れの被災者が、気兼ねなく避難できる場所の確保は、災害発生直後からすぐ必要になります。
犬猫を家に残すかどうか。
家族によるその決断は、瞬時に行われます。

動物同伴避難場所は、各自治体が、平時に、前もって決めておかないと、間に合わないのです。

小さな公民館でもよいから、とにかく場所を決めておく。そこに必要なケージや物資は、あとからでも集まる、まず、場所の選定です。

災害発生時に、犬猫のことを役場に問合せる方もあれば、最初から諦める方がほとんど。避難所で迷惑かけられねえっぺ、と多くの方が、連れて逃げることを諦めておられました。外国人の方は躊躇なく連れて逃げます。

日本人は、連れていても、車のなかで、迷惑にならぬよう、気を使われながら過ごされていました。

四年前にあったことが繰り返されている。

動物お断り、とはいえ、じっさいの避難所での対応はまちまちでした。

受付で、きっぱり拒否をされる避難所、たとえば、あすなろの里。

近くの被災者が餌や砂を取りに来るかもしれず、物資だけでも少しだけ置かせて頂こうとしましたが、場所ふさぎで迷惑だ、と言われました。でもここから、13日の日曜に犬猫7匹を当会にて引き取り、お預かりをしています。
そのとき置いていった、浦和朝川さまからの物資五箱は水曜にはすでになくなっていましたから、必要とする方はおられるのです。職員は必要なくとも、被災者は必要かもしれないでしょうと申しましたが、みな人間のことでペットどころではない、と、あすなろの里の所長さんの言。当会に届いたフードを、お届けすることすら、叶いませんでした。目の前に避難してきた犬猫は拒み、押し付け。まるで犬猫問題は常総には存在しないようないいっぷり。

私たちは便利屋ではありません。いまや犬猫も家族。四年前の失敗から学ぶべき。いつまでもこの意識だから、常総は野犬問題が解決しないのです、同行避難は国をあげて推進しているのにとお話ししました。

市役所に引き返し、すべて市役所に置かせて頂きました。フードは次々になくなりましたよ。たいへん喜ばれて。

当会事務所に昨日まで届いた物資はすべて運ばせていただきました。皆様ありがとうございます。ご報告は改めていたします。

いろいろな避難所があります。

玄関に入れてもらえ家族と同伴で過ごせる避難所(ビーグルまでは同伴避難が実現、大型犬は外)、

渡り廊下に居場所を指定された避難所(渡り廊下に家族と犬猫が寄り添っていました)、

大型犬は建物の外に。
同伴避難にはなっていませんが、受け入れてもらえるだけましだと言えます。

豊水橋。
濁り水が流れていきます。

堤防決壊のとき、水はどっと勢いを増して流れてきます。河原の野良犬や野良猫はあっという間に流されたでしょう。

たいへんな水害でした。いま、徐々にライフラインも復旧しつつありますが、地域に電話はつながりません。消毒と掃除で、皆様どんなにお疲れでしょうか。

市役所では、毎日、午後４時までの受付で、ボランティア登録が行われています。人手が本当に必要なのは、これからです。

今日御自宅に戻られる飼い主さんと避難所で待ち合わせ、猫３匹を中妻地区にお戻しに行きました。

水が引いたあとの光景。

ここには野良猫親子が住んでいたが、子猫たちは流されてしまったのでしょう、
母猫がぽつり塀の上に座って悲しく鳴いているばかり、と飼い主さん。

今度、このあたりの野良猫の手術をすることになりました。

みんな、元気でね。

まだ水は引かず、通行止め。
行かれても水没した道に行き当たれば、Uターン。

By おかめ