常総シェルターに久々に行く用があったので行って来ました。
もちろん誰もいません。
人や犬がいないからシェルター周りの草は伸び放題。
中はガランとしていて寂しい。
1ヶ月前は皆、ここにいたのに。
常総シェルターを出なければならなくなってから、もう1ヶ月以上が過ぎました。
常総シェルターにいた犬達は、預かりさんのお宅や土浦シェルターに。
常総シェルターのボランティアさん達は土浦シェルターに。
犬も人も、大きな変化でした。
犬達がいない常総シェルターには、必要なものを取りに行く以外、行く用はほぼありません。
ただ、常総にはまだ残された犬達がいる。
保護出来ていない最後の常総犬。
これは今年3月に車の中から撮った写真。
何度か保護を試みましたが、
他の仲間が何頭も捕獲器に入る姿を見ているこの子達は、とても頭が良く、簡単には保護出来ない。
外に置いたご飯を食べていた形跡はあったけれど、なかなか保護には繋がらない。
私自身、残された常総犬を忘れてはいないけれど、その子達を思い出す回数は確実に減っていました。
帰り際、以前皆で歩いていた散歩広場を見ました。
草はボーボー。
長靴じゃないと入れないレベルになっていました。
その、伸び切った草むらで何かが動いていて、近付いてみると、
いました。
残された最後の常総犬達。
茶色がオスのメキズ君、
白がメスのちびママさん。
草むらをさまようその姿は、ご飯を探している様に見えて心が痛みました。
もうこの場所にはご飯はないだろうに...
私が想像する以上に厳しい野犬の生活。
持っていたおやつやフードをあげに近付いてみました。
はじめは遠くからチラチラ。
特にちびママさんは私を凄く警戒している様子。
メキズ君は、私が何もしない、と言うか何も出来ないことを分かっている様子で、こちらを見ていました。
とりあえずフードをありったけ置いて。
少し離れて、見るとメキズ君はこちらを気にしながらも食べていました。
お腹が減っているんだろうな...
ちびママさんは、私が車で立ち去るまで近付きはしていなかったみたい。
食べられたかな?
あとから聞いた話しだと、ちびママさん、妊娠していて10月頭には産まれるとのこと。
尚更、たくさん食べて欲しい。
でも、だからあんなに私を警戒していたのかも知れません。
子供を守るのに必死。
可哀想で可哀想で。
この2頭、産まれる子犬を保護しない限り、終わらない。
この子達の為に、動いて下さる方がたくさんいる。
本当に有難いことです。
目の前で見てしまうと、どうしても助けてあげたいと思ってしまいます。
行き過ぎている、と携わっていない人は思うかも知れませんが。
私1人では何も出来ないけれど、
協力して下さる頼りになる人達がたくさんいるから、
出来る限りのことをしていく。
そう思います。
メキズ君、ちびママさん、
安心してご飯を食べられて、安心して寝られる場所を作るから。
もう少しだけ頑張って。