大家の並木さんとふたり、福島犬多頭飼育おばあさんの支援に来ました。
間が空いてしまったので、やることが溜まっていました。
せっせと掃除。
蜘蛛の巣を頭にかぶりながら。
艶やかに光る糸が太くて切れない。
ネズミのミイラ
生きたドブネズミが走るなか、淡々と掃除。
数ヶ月経つとすべて振り出しに戻る、
プロメテウスのようにゴミ拾いを繰り返す、
色々なことを思います。
そして犬の皮膚病対策に、茨城県から薬を送っていましたがおばあさんがうまくつけられなかったのか、悪化してひどくなっており、急いで地元の動物病院に駆け込みました。かさぶたや毛布を持ち。
おばあさんも皮膚病になっているようで、無理やり病院に連れていこうとしましたが、頑として動きませんでした。
犬は5頭に減っています。
梨畑に3、自宅に2
太郎とチャコ。
ゆめは714に老死。
おばあさんの足腰は弱り、寝ていることが多くて、
毎日、やっとお世話しています。
おばあさんは残り僅かな愛する犬たちを
最期まで世話して立派に看取れるようでありたいと望まれています。
おばあさんは犬から解放され、施設に入った方がからだは楽でしょうが、苦労しても自宅で犬と暮らすことを願っておられます。
こちらは電話で安否を確認しながら、茨城県から出来る範囲のサポートを最後まで続けます。
若いチャコはお願い、と頼まれています。
犬のことだけを考えたら、もっと性急な解決法があったでしょう。
今も、常に迷いながら、です。
人間の側の気持ちや、暮らしの支えとしての意味や、どんな飼い主でも動物にとっては無二の存在であることや、飼い主と動物との強い絆を考えると、
正解は一つではなく、虹のグラデーションのように無数の答えがある気がします。
by 鶴田おかめ
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