昨年8月ごろ相談があり
庭に来る野良猫のTNRを集団手術で実施しました。
奥様が認知症。
ご主人は癌のため、その後寝たきりとなりました。
奥様が猫好きです。
屋内に1頭、未手術の猫がいたのですが
奥様とのやり取りがうまくいかずそのまま。
毎月初めに1回、ひと月分の猫フードを差し入れていました。
(忘れると、寝たきりのご主人から丁寧なお願いの電話が来る)
5月1日に行ったところ、
「住人は施設に入りました」との市役所の張り紙がありました。
市役所に、猫が屋内に閉じ込められていないか問い合わせたところ、
屋内に猫はいなかった、とのことです。
以上です。
by M博士
今、山猫弁護士を伴い、なかに閉じ込められていたらそれなり対処する勢いで現地に行って来ました。
鍵がかかっていない窓をみつけ少し開けてきました。中にいたら出られるよう。
手術後の猫のために外に水とエサを置きました。
猫は見かけませんでした。
by おかめ
(翌朝)
市役所にかけあい、動物指導センターにも相談しながら、弁護士からも役場に電話してもらいました。
施設に入居された奥様の了解がとれたので、猫がいないか、中を確認させて頂くことになりました。
閉じ込められても、まだ生きているかもしれません。
4月頭には生きていた。
5月頭に行ったら無人だった。
ご主人がその間に亡くなった、月末なら、
まだ間に合うかもしれません。
4時に現地です。
by 鶴田おかめ
☆☆☆☆☆☆
5月7日、メールで、こんなやり取りをしました。
夕方、市役所の方と、家屋を管理する業者さんと、なかに入って捕獲器を仕掛けさせて頂きました。
翌日の昼にM博士さんが、仕事を抜け出し、捕獲器を確認下さることになりました。
結局は捕獲器には入っていなかったそうです。
業者さんによれば、ご主人が亡くなったとき、最初この家の奥の部屋に、猫はちんまり座っていたらしいです。
家が無人になるとき、業者さんは窓をしばらく開けていたらしいから、猫は窓から出ていったのでしょう。
桜の雑木林の中に繁殖していた猫たちを全頭保護したのは9年前。となりのおばさんから相談を受けました。可愛い子猫たちがたくさんいました。雑木林のなかにビニール傘が立て掛けられ、犬小屋のようなものが置かれていました。雑木林の中の小さな猫世界。
毎日、そこに通うご夫妻。
餌やりしていたご夫妻が、Tさんでした。エサをあげるだけではダメだと言うと逆上して喧嘩ごしに怒鳴られました。
散々、近所から、餌やりを責められてきたのでしょう。穏やかな方なのに、激怒されました。
奥さんをかばう優しいご主人でした。
雑木林で、つくば市環境課とともにTNRし、常陽新聞にも取材され.地域猫活動が紹介されました。
ひとりで市役所の窓口に通い、地域猫やTNRの必要性を訴えましたが、相手にされませんでした。
ひとりではダメ、数は力だ、
会を立ち上げよう。
そう考えるに至り、任意団体を作りました。
2008年です。
2011年にNPO法人となりました。
あれから9年かかり、地域猫は県にも認められ助成金も出されるようになりました。
あのとに雑木林にいた、シルバーの幼子たち、ベントス、アクア、テラたちは里親さがし、慣れない成猫は我が家に。
ルナ、ショコラ、ココア。
まだみな元気です。
慣れていた成猫ガイア、改名モモは深大寺里親会で譲渡しました。
初めての大掛かりな保護活動となり、保護と飼育、医療、お見合い、里親会参加、と貴重な体験を重ねました。
帰りに雑木林を9年ぶりに訪れました。
あの雑木林の猫たちの、爆発的繁殖をもたらしたお洒落なご夫妻は、作夏から、当会にSOSを出されていたのでした。
外猫はみな手術。
内猫はオペ前に、ご主人はおそらく亡くなり、奥様は認知症で施設へ。
誰もいなくなった平家の玄関には、乾いた猫の餌皿が並んでいました。
そっとのせたら、翌朝にはなかった。
また、捕獲器を仕掛けて、保護して手術するしかありません。淡々とやるしかありません。
T様のSOSを遅ればせながら、受けとめます。
by 鶴田おかめ
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9年後の、桜庁舎の雑木林
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