常総野犬、大地が、里親様に迎えて頂きました。
3年前に保護されて、夏に大阪のにゃんてこさん、北山夏子様が、ずっと預かりを引き受けてくださってきました。
北山さんは、常総野犬でいちばん譲渡が困難な子を預かります、と話して下さり、私たちは悩みました。
結局、北山さんのご厚意にすがるようにして、怯えもあり、交通事故により脚にも障害がある大地君を選びました。
野犬の多発地帯を、車の往来が多い通りが貫いており、大地くんがまだ子犬だった頃にえさやりをしていたお宅は、その道沿いにありました。
大地くんはある日、車に轢かれてしまいました。
大地くんが轢かれて脚も血だらけとなり、動かなくなったのを見て、そこの奥さんはもう死んだものと諦め、隣の畑に置いていたら、しばらくして大地くん、生き返って動いていたそうです。
生命力の強い、大地くん。
奇跡をもたらす、大地くん。
生きる方向へと向かう大地くん。
北山さんたくさんに移動。
おきくさんが静岡県まで搬送。
中間地の静岡県で北山さんと待ち合わせ、
あのときには生まれた野犬の子犬たちもいました。
子犬も大阪で譲渡する、と言って下さり、こちらからたくさん載せたおきく号は、命のリレーを果たしてくれました。
あれから3年近く。
大地くんを迎えてくださった三重県の優しいご家族。
愛情深いF様。
手作り食。
小さいときの交通事故で、骨折したまま骨がくっついたため、曲がった肩をしていますが、上手に歩けます。
病院でも、再手術は不要と言われました。
個性としてそのままの大地くんを受け入れて下さった北山様、F様。
この人たちも大地の若い従兄弟や姪。
大地くん良かったね。
と、ささやき合っているみたい。
by 鶴田おかめ