野犬や乳飲み子やシニアやハンディキャップのある子を殺処分することは違法です。
生かしていることがかえって苦痛となるような、病末期の犬猫の安楽死のほかは、殺処分は、認められていません。
基礎自治体、つまり市区町村コムーネごとに、公的なシェルターがあります。
運営資金は国、州からも予算がついています。
土地と建物は市が提供。
トレーナーさんや獣医師や有償スタッフも市が雇用。
市が出来ない場合は、動物保護の全国組織、ENPAがスタッフ数名を送り込みます。
自立した自治体では、ENPAでなく、独自の保護団体が自主運営しています。ボローニャなど。
シェルターで大切なものは人手です。行政による雇用により、しっかりとマンパワーが確保されています。そこにボランティアさんが入りますので、飼養体制もしっかりとし、お世話の質も、安定しています。
常にボランティア募集。
志願者は、決まった曜日に講習を受け、試験に合格すると、8000円くらい支払ってパスカードを受け取ります。その費用には保険も含まれます。咬傷事故や脱走に対応できるよう、保険加入は義務づけられています。
皆さんイキイキと世話をされています。数十年も通っている人も。動物から元気をもらっているそうです。
必ず、避妊去勢。
定期的な、ワクチン、ノミダニ駆除。
譲渡費用はゼロか、3000円くらいまで。
民間に丸投げでなく、行政がきちんと予算さえ付ければ、殺処分ゼロは可能だし、雇用の創出になります。
ウン億円かかる道路一本を来年度に回せば、シェルターに予算をつけるのも簡単なことです。
この動物保護分野で働きたいと考える若者は、少なくないのです。
周辺にショップやカフェやドッグランを併設すれば、地域経済も活性化します。
殺処分ゼロは、具体的に、達成できるのです。
今回、掲載した写真は、イタリアのパルマの保護猫シェルターです。
とにかく広い、木登りやキャットタワーや犬小屋がたくさん置いてあります。
猫は自由な生き物だから。
暖房付きコンテナハウスもあります。雨の日は皆そこに入っています。
白血病陽性猫だけは別施設に収容されていました。
私は、これを、日本に実現したい。
by 鶴田おかめ