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Channel: CAPIN(キャピン)公式活動報告
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日陰なし草ボウボウの無人の家に残された犬4

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日陰なし草ボウボウの無人の家に残された犬1


https://ameblo.jp/capin-blog/entry-12393117952.html


日陰なし草ボウボウの無人の家に残された犬

2

https://ameblo.jp/capin-blog/entry-12395474211.html


日陰なし草ボウボウの無人の家に残された犬

3

https://ameblo.jp/capin-blog/entry-12397946548.html





相談者さんからメールが届きました。


11.13


今年の6月に茨城のYに放置されたネグレクト犬の件にて、突然のご相談にもかかわらずご対応(蚊の多い夏に簾の設置など)頂き有難うごさいました。

 

その後の状況ですが、今も変わらず毎朝(毎日)夫婦交代で様子を見に行っておりますが、ここ最近になって極端にワンちゃんの食欲が無くなってきており、かなり衰弱してきた状況です

 

飼い主さんのドライフードは一切口にしていない様子から、こちらでは毎日水を替え食事に嗜好を考え与えるようにしているのでなんとか口にしてくれています。しかし、最近の気になる事としまして、朝に様子を見に行くと乾いた(変な)咳をしており、時間のある時に散歩に連れ出しても体力が無く嫌がる様子がみられます。また、腹部が極端に膨張していることから何らかの病気で腹水が溜まっているのではないか、と夫婦で心配しております。一度状態をご確認いただけると幸いです。

 

また、居住環境は今も変わらず、雑草は生い茂り衛生面で配慮はなく散歩もされていない劣悪な環境に置かれています。

 

このような極めて厳しい状況ですが、近所の私たちにこれ以上何か出来る事などアドバイス頂ければと思いご相談させて頂いている次第です。

 

不本意にも主人を亡くした何の罪もない犬に対し、外部でも出来る限り最善の状況を提供して少しでも生活の質を良くしてあげたいと思う所存です。

少しでも構いません。何卒ご教授頂けますよう、よろしくお願いいたします。


by 相談者さま

 

〔同日、capinから返信〕

「フィラリア症かもしれません。これまで病院にみせたことはありますか。犬もN様に慣れているので、散歩のお世話ついでに、車に乗せて病院に連れて行けるかと思います。

飼い主さんとトラブルになった場合には私たちからの指示だと言って頂いて大丈夫です。こちらが責任とりますので、病院に連れて行ってあげてくださいませ。

時間合えば待ち合わせしましょう。

私も自宅猫の看護と親の介護がありなかなか難しいですがもし合えば、、、」

by鶴田おかめ



11.16

18時前にワンちゃんの様子を見に行ったところ、小屋の中で亡くなっていました。
体は少し冷たくなっていましたが、硬直もしていないためまだ息をひきとって間もないと思います。
ご子息と思われる方が今来ているようです。
亡くなったことに気づいてくれれば良いのですが、、

ただでさえ2年も誰もいない家で頑張っていたワンちゃんです。死んでなおこのまま一人にさせておくのはかわいそうです。
もし明日の朝このままだった場合どうすれば良いのでしょう。
私達としては明日の朝このままだったら、どこかに埋葬してあげたいと思っています。

今夜も寒いので、毛布をかけてきました。
            by 相談者さま






☆☆☆☆☆☆☆☆☆





今朝、見に行くと、犬小屋とクサリごと柴犬の亡骸はすでに持ち去られ、なくなっていたそうです。

2週間前には飛び跳ねて元気だったのが、急に元気がなくなったそうです。3日前に肉のスープを搬ぶと、喜んで食べた、と。


飼い主さんは、水はやらない。
餌はいつ開封したのかわからない酸化したドライ。


腹水。
おそらくフィラリア症。
医療ネグレクト。


住み慣れた居場所と小屋があり、毎日ごはんや水を取り替えたり、散歩もされたりと、ご近所にワンちゃんを見守っている方がおられました。病院も予定していたのですが間に合わなかった。ワンちゃんは庭から出るのも嫌がり、車に乗るまで行かなかったそうです。やっと散歩が楽しくなってきた矢先だったそうです。






次々と押し寄せる、高齢者の遺した犬猫の相談。
行政は引き受けない。保護して生かす保護施設はない。
要りません、飼えません、の飼い主持ち込み犬は、保健所やセンターで公示すらなく処分。

飼い主死亡や虐待、ネグレクトの犬猫を救うセーフティネットの仕組み、行政シェルターが、この国にはない。民間が必死に救うにせよ数が追いつかない。

5年前の法改正の付帯決議11のなかに、犬猫等収容施設の拡充のために地方自治体に財政支援すべき、とあります。

理念があるなら、あとは法律の条文に書き入れて明文化し予算つけるべき。このままでは、時間ばかりが無為に流れていくばかり。


 
(ニューイヤーイルミネーションとハラス)



また、新たな相談が。





高齢の親御さんが亡くなり遺された犬と猫を世話しに通われていた娘さんからの相談が市経由でワンゼロに入りました。


実家で親が犬1頭と猫3匹を飼っていたが、3月と9月に両親とも亡くなり餌やりにだけ通っていた。
ワンちゃんが1週間前に6匹の仔犬を産んだ、とのご相談。




朝、八間堀さんが現地に見に行かれました。

「納屋の寒い場所に居たので厚い毛布四つ折りにして下に敷いて着ました。夕方また見てきます」


こおりさんが対応され、親子とも預かりをして下さるボランティアさんを探していました。今回も何とか見つかりそうです。


☆☆☆☆☆☆


こうした高齢者飼育により結果として残されるペット問題は、ご遺族の考え方やご対応にその運命を委ねられ、悪い方に転べば遺棄やネグレクトに繋がります。いまや社会問題となっていると言って良いでしょう。

ペット信託を行える方ばかりではありません。しかし、後は野となれ山となれ、では命に無責任です。

これにどう向き合うか。

金になれば高齢者にも売りつけてくるペットショップ。この規制の必要もあります。

しかしこのワンちゃんはペットショップで売られるブランド犬ではありません。おそらくお優しいご両親が見捨てられずに保護された雑種の中型犬とも見受けられます。


高齢者だから飼う資格がない、ということは決してないのです。高齢の方は飼育のご経験も長くて豊か、経済的時間的にゆとりがおありです。シニアの保護犬猫と暮らして頂けたら、行き場のない動物も助かります。ただ、外からのサポートは必須です。



高齢者の飼育見守り(おじいちゃんおばあちゃんの見守りにも繋がる)や病院搬送サポートやいざという時の緊急保護を含む、高齢者ペット飼育支援の仕組みが欲しいです。


次々と相談が寄せられるだけの私たちの現場は、もう、これ以上は対応しきれません。

たかが犬猫?
いえいえ、人間の問題なのです。


by  鶴田おかめ



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