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Channel: CAPIN(キャピン)公式活動報告
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命の選別

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どの命も尊い


知人が教えてくれたこと・・・


画像はナチス時代に社会負担を訴えて障害者への嫌悪感を煽るポスター。 「6万マルク。先天性障害者が一生涯で社会に負担させる金額。同志達よ、これは君の金だ」 

ナチスT4作戦の啓発ポスターでした。

T4作戦とはナチス・ドイツで優生学思想に基づいて行われた安楽死政策です。
「T4」は安楽死管理局の所在地を示しています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/T4作戦



身体障がい者、精神障がい者、老人、病人、同性愛者、要するに生産性のないとされた人々7万273人以上がこの作戦の犠牲になったそうです。

遠い国の遠い過去にあった話でなく、4年前茨城県教育委員が、「障害児を育てるのにどれだけの人手と税金がかかるのか。親ももちろん本人も大変で可哀想。妊娠初期の判定で、容易に堕胎できるようにすべきでないか」と発言したことの責任から辞任したことは記憶に新しいことです。

https://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/welcome/iinkai/hatugen.html


また、2016年、神奈川県で「やまゆり園事件」がおきました。T4作戦を彷彿とさせる事件と言われています。

犯人は重度身心障がい者を「意思が交流できず人の手を借りなければ生きられず、多額の税金の投入を必要とする社会のお荷物だから、早く死んでらくに楽になった方が幸せだ」として障害者施設入居者を大量殺傷してしまいました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/相模原障害者施設殺傷事件

残念ながら、生産性の無いものは社会に不必要とする考えは、まだまだ根強く残っています。

動物を取り巻く世界でも、「年を取っている」、「幼すぎる」、「体に障害がある」、「人に馴れない」、「吠える」、「フィラリア、慢性病がある」などの理由で、多くの犬猫が殺処分の対象になっているのはとても残念なことです。

高齢犬猫だからこそ教えてくれることがあります。手足が不自由な犬猫が懸命に生きる姿に勇気をもらって闘病している人もいます。吠える犬を「近所の警備隊長」として大事にしている町内もあります。

虐待され、人を恐れる犬猫には人間として償いをしたいと思います


今の茨城県には殺処分ゼロ条例があり、知事の公約でもあります。

それは、どの命も尊いという茨城県民の決意です。

過去の過ちから学びましょう。

「本を焼く者は、人も焼く」

「小さないのちを軽んじ、踏みにじる者は、いずれ、人のいのちも軽んじ踏みにじり、やがて自らがその対象になる」


















by 鶴田おかめ

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