ぼくたちも、同じ地球に生まれた子だよ。
7月3日、県知事あて意見書と要望書を提出するため、茨城県庁に向かいました。
安易な殺処分につながるガイドラインをただちに廃止すること、および、真の殺処分ゼロを目指すことを求め、 県知事あてに意見書と要望書を提出しました。
雨で濡れてしまい、読みづらく申し訳ありません。
提出に先立ち、県庁記者クラブで、会見を行いました。
(会見写真)
坂本弁護士、箱山弁護士、カナダSPCAイングリットさん
NHK、新聞社6社が参加し、1時間にわたる記者会見を行いました。
知事室を訪ね、秘書課に手渡しました。
担当課(生活衛生課)にも提出しました。
このような不当なガイドラインに基づいて安易な殺処分が行われることは絶対に許しません。断固阻止していくため、県との交渉、県への提言も続けてまいります。
また、ガイドラインを、同日、担当課からいただきました。県議会、委員会にもはからず、委員たちも知らず、作成後も秘密裏にされ、入手すらできなかったガイドライン。
ガイドライン発表の直前に県庁生活衛生課を訪ね、パルボ罹患のセンター救済をお願いしに直談判したときも、一切知らされませんでした。
直前に開かれた愛護推進委員の集まりでも触れられなかったそうです。
このように、策定の過程があまりに非民主的です。
こんなガイドラインはあり得ません。命をなんと思うのか。
譲渡不適な犬なんていない。
そもそも犬は社会性ある愛護動物です。
どんな犬だってだんだん変わるし、生きる権利があります、殺す理由なんかない。
心傷ついた犬もだんだん心開く。
野犬の怯えた瞳が信頼の眼差しに変わる。
病気を持ち、あるいは怪我をしていても、私たちが淡々とやるのは手術と医療と投薬です。
また、年をとっているからといって、わざわざ殺してしまっても良いでしょうか。
怖がりといって、慣れていく時間を与えず、毒エサを食べさせるのでしょうか。
446頭殺処分したのに譲渡不適切な犬は殺してもカウントしないため殺処分は18頭だけにできてしまうなんて、そんな嘘まやかしが通用するでしょうか。
これは、命への冒涜です。
カナダの動物保護団体SPCAから来日されたイングリッドさんが、ガイドラインの内容に驚いておられます。
東京オリンピックを前に世界の注目が日本に集まっているなかで、こんなペテンは恥さらしであり、倫理が問われる、と。
こんなことを考えつく、その発想が恐ろしい。
毎週4頭ずつ引き出しの約束は果たしまてきました。
7月いっぱい分はすでに引き出し終わっています。
しかし、県はすでに6月11日から殺処分を内密に再開しました。
団体から、殺処分再開の圧力があり、70頭に減らすことを県議団が決めたそうです。
県議団が目指していた茨城県の殺処分ゼロとは、皆を生かす本当のゼロではなく、T4作戦を彷彿とさせる命の選別であり、「譲渡適正」を装った密室での大量無差別殺処分です。
今回のパルボ騒動での犠牲は35頭。
うち、明らかなパルボ死は6頭。
29頭は殺処分だったそうです。
きちんと検査し陽性だった犬は10頭くらいで、
あとは目視で殺処分。
当会が引き出し予定の半数が亡くなっています。
このパーセンテージの高さは何?
約束をたがえ、大殺処分はすでに再開しました。
この、深い絶望感。
失われた信頼。
ガイドラインはこちら
by 鶴田おかめ