台風19号で被災された皆様、避難所からまだご自宅に戻られていない皆様に謹んでお見舞い申し上げます。亡くなられた方に深く哀悼の意を表しますとともに、行方不明の方が一日も早く見つかりますよう祈り上げます。
増水時の那珂川
引いてきた那珂川
当会でも、避難所や一時預かりの相談が相次ぎ、対応に追われました。
被害は県内でも広範にわたりました。
開設された避難所でのペット連れファミリーへの対応は、地域によって異なることもわかってきました。
様々な市町村で毎年実施されるペット避難訓練が功を奏してか、一般の避難所では、いきなりペットは禁止とはされず、一応は敷地に受け入れられていましたが、やはり多くは駐車場での車内待機のようでした。
避難が長期化した場合の対策は必要となります。
(飯富中学校)
水戸市飯富中学校やつくば市茎崎中学校のように、ペット連れファミリーのために専用スペースを設け、同室避難を受け入れた避難所もあれば、
中には、神栖市や鹿嶋市のように、ペットは受け入れないとの方針の自治体もありました。
ケージなどペット用品が備蓄されていたのは中核市となって愛護センター開設を準備する水戸市です。
鹿行地域の現状を確認してくださった、もぎちゃんの情報より。
「行方市は、台風19号の時もみんなペットを連れて避難したそうです。「どこの施設でも受け入れる。ペット(愛玩動物程度)は連れてきてください。ただ、屋内ではなく庇の下とかになる。一応、ペットを置く場所については事前に電話で確認してほしい。」とのことでした。
他の神栖市、鹿嶋市、鉾田市、潮来市はペットは受け入れられないとのことです」
神栖市防災アリーナのカラー刷りパンフレットには、使用目的にペット一時避難スペースと記載されてありますが、いざ被災したときに、ペットは受け入れられませんでした。
物を言わず弱い立場にある動物を守ることができる社会なら、
弱い立場にある子どもや女性、高齢者も優しく守られる社会でしょう。
いじめや暴力も社会が放置しないでしょう。
10.15、茨城県動物指導センター長と電話にて、また、10.17はセンター長を訪問して、被災ペット救済のお願いをしました。
たくさんのペットが迷子になっています。
県は、飼い主不明の犬猫の安易な殺処分を今こそおやめください。
2015.9月の常総水害のとき、水害地域で捕獲された犬猫の殺処分を、発災直後の10月から敢行しようとした茨城県。
被災地から収容されたペットの殺処分をやめるように何度も交渉しましたが、だめでした。助けるためには、常総市の犬猫をセンターから全て引き出すしかありませんでした。
常総殺処分ゼロのきっかけとなりました。
居なくなった犬猫は、すぐ警察、市役所、茨城県動物指導センターにご連絡ください。必ず探してください。
当会も、殺処分しないよう、茨城県、動物指導センターにお願いしています。
しかし、私たちより飼い主さんが諦めず、探してくださることが事態を動かします。同行避難が可能な避難所の提供を要望されるとともに、緊急災害時における殺処分をやめるように、声をあげてください。
水戸市
こちらは水戸市、那珂川の越水による被害の酷かった国田です。
水害には比較的慣れている地域。
とはいえ今回は甚大な被害を受けています。
宿泊施設や食堂、風呂も備える高台の教育センター。米も野菜も備蓄されていました。農協が運営。
もう一つの避難所、水戸市市民センターは低い場所にあり、瞬く間に水没し、最初から使えませんでした。
避難所の立地条件の見直しが必要と感じました。
もしも避難が長期化したら、犬猫はずっと車の中で、というわけにはいかず、やはりペット連れファミリーのための専用避難所もしくは建物の中の一部に専用の一室が用意されないとなりません。
やはり被害が深刻な水戸市飯富を土田きよみ市議が視察されました。
以下、土田きよみ市議より
「中学校の一室がペット連れファミリー専用となっていました。
センターは高台にあり無事だったが、当日はその前の道路が冠水。
行きしの道周辺は、国田同様、ほぼ片付いていました。
おまけは、元気に無事お散歩中のワンちゃん。
麗しの故ハッピーに似ています。
で、こちらに避難している方が、
こっちは、ちいさいスペースで、お年寄りが寝ていたので、
今日も雨が降っています。
まず命。
ペットと一緒に逃げてください。
by 鶴田おかめ