憲法
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
自分たちは、不断の努力をしなければならない。
市民として、権力を監視し、公文書を確認するのは当然の責任だ。
登録制度は、とにかく全ての犬の所在地を明らかにする、というもの。
犬のためでなく、人命のため。
狂犬病から人を守るため。
登録制度は万全を期することが必要。
着票しないと犬を飼ってはならないのだ。
そうでないと防疫措置が取れない。
それが外れた犬は捕獲対象だ。
以上、これが法解釈だ。
しかし、現代は、飼い主がいる犬に関しては、
所有権の問題もあり、
飼い主がいるのに抑留するのは不可能のはず。だから、徹底指導し、登録、予防注射、鑑札と済票の装着を確保しなくてはならない。
とにかく早く全頭を登録させることだ。
マイクロチップには登録情報が入っていない。ただの所有者明示に過ぎない。どこの誰が飼っているのかが分かるだけだ。管理者も民間団体に過ぎず、あくまで任意だ。
マイクロチップがなくても、鑑札も済票も迷子札の代わりになる。どちらがが付いていれば飼い主に戻ることが出来る。だから登録とマイクロチップとは別の問題だ。
2001年に厚労省が出した狂犬病発生時の防疫マニュアルに未登録犬の発見が都道府県の業務である、と記載がある。
全頭を登録すること、これが全ての出発点。
これを取り締まらなかったことが、センターや保健所への犬の収容原因である。
飼い主がいるはずの、首輪をつけた犬たちがあれだけセンターに集まってきて、どんどんゴミ処理焼却されてきたことの異常を思う。
日本で殺されていく犬は、廃棄物に他ならない。
飼い犬の可能性のある愛護動物を、公示してから2日で殺してしまうなんて普通はあり得ないが、憲法の財産権を制限できるのは、人命が絡んでいるから。家畜伝染病予防法から独立させて、狂犬病予防法が制定されたのは、狂犬病が猛威を振るっていた時代。速やかに登録犬と未登録犬を分けるために。
2日あれば、飼い主は探すだろう、と。そんなことあり得ない。一週間に伸びればいいのか。そんな問題ではない。人命を狂犬病から救う目的だからだ。だから、2日なのだ。
しかし、今センターや保健所が行なっていることは、狂犬病から人を救うこととは全く別物となっている。
原因を自ら作り、捕獲して殺す。自作自演の世界だ。
集めて殺してしまう、それが業務実績となっている。それが行動原理となっている。
行政文書の保存期間は一年から数年。マイクロフィルムもある現代、永年保存がなされて当然なのに。資料も隠滅。開示請求文書も出してこない、文書を作っていない、または黒塗りだらけ。
中で何をしているか、全く、分からない。
助けたいなら引き出せ?あり得ない。市民に唾吐きかけるような引き出し制度。
集めて殺してしまうだけ。
登録は防疫上、100パーセントでなくてはならない。
個別に家庭訪問をし、一頭ごとに写真を撮り、性別、色、大きさの記録管理をすればよい。マイクロチップの前にやることはある。全頭把握、それが全ての出発点だ。
狂犬病予防法に基づく畜犬登録をしない犬を見逃してはならない。なのに見逃しているのはどんなにおかしなことか。
外部表示の鑑札や済票を不問に付している。
繋げ、登録しろ、と口頭注意もしない。
全頭を登録させるには、写真さえあれば良いこと。昭和初期にできた鑑札と済票を未だに義務としている、
鑑札はなくならないように自宅に保存しろと言われるが、それ自体がおかしい。
統一規格でないマイクロチップに意味はない。
センターは捕獲対象を創出している。
放し飼いの連中の犬は、つかまる。
取り締まらず泳がせるから、犬はいくらでも捕獲されセンターに入ってくる。
収容原因を作り、それをビジネスとする都道府県。
犬猫の殺害焼却業務は、ふつうは成り立たない、営業できない、公序良俗に反するから。
しかし、センターや保健所がやっているのは、まさにそれだ。センターが行なっている殺しは、社会に受け入れられない不法行為であるところの、
ゴミの殺害焼却業務である。
センターや保健所の異常性。
密室にしておきたい、内輪だけの場にしたい、濃密な関係。
パルボ発生時に一部の癒着団体が、不法に募金をしワクチンを購入してセンターに贈った事実をみても、密室の癒着関係は明らかである。殺処分行政と、古くからの出入り愛護団体は、仲良しこよしの関係であることが分かった。
行政も獣医師会も、追求され、責任を求められたことはない。
多くの、エセ動物愛護ボランティアは、行政は悪くない、被害者だ、行政とは仲良くしろ、へりくだれ、と犯罪をかばい、汚職構造を補完している。
現場で助け、殺処分による施策に反対する者は、動物愛護推進員になれない、と行政文書にある。
日本でなぜ殺処分がなくならないか?この構造があるからだ。
殺処分を辞めたがらないのは誰か?
それは、狂犬病予防員、つまり行政獣医師である。
センターは動物愛護法に基づく収容施設ではない。狂犬病予防法の抑留施設でしかない。
入れる場所がないから、長く置けないと言い訳して殺していく。即焼却、いわばゴミ処理。
すべてが汚職。
この組織ぐるみの汚職という観点から見ないと、殺処分は理解できない。
でなければ、犬猫は助けられない。
by 野中公彦談