常総仔犬のシャビーちゃんが、つくばみらい市のS様宅にてトライアルとなりました。
とてもやさしいパパとママ、室内飼育、お留守番もほとんどありません。
坊やに寄り添うわんちゃんになりますように。
お届けしたあと、常総の公営住宅説明会に行きました。
信じがたいことに、公営住宅は、すべてペット禁止です。
説明書にも明記されていました。
一棟でも、飼い犬猫とともに入居できる建物を確保しなければなりません。
でないと、行き場を失った犬猫は、棄てられてしまいます。動物愛護法は終生飼養と遺棄の禁止をうたっています。犬猫殺処分を減らそうと国をあげて努力している今、なぜ、被災者の飼い犬猫の行き場をなくそうとするのでしょう。
犬猫は家族同様です。
民間の借り上げ住宅に住めば良い、と言われましたが、借り上げ住宅の絶対数が足りませんし、動物可のアパートはわずかしかありません。
なら補助金をつかえばよいと言われましたが、世帯100万円の補助金は、家の修繕(一部補助あるがわずか)や暮らしの立て直しに使われるべきであり、それをペット可のアパートの家賃に使うようアドバイスされるのは、ずいぶん酷い話です。
公営住宅には、半年から二年、住まうのです。
自力で借家をみつけるにも、長期にわたる出費になります。
地域防災計画や動物愛護法が無視されて、動物は締め出されようとしています。
それまで共に暮らしてきた犬猫は、どこに行けばよいのでしょうか。
元の家の番犬として、無人の家に残されるのか。
人はたまに帰るのか。
餌はきちんとあげるのか。
散歩はしてもらえるのか。
つなぎっぱなしではないのか。
去るものは日々に疎しで、いっしょにいなければ、心は離れていきます。
最後まで、きちんと世話をし、管理しなければなりません。
公営住宅からの愛護動物の締め出しは、ネグレクトや虐待を誘発します。
環境省よ、今こそ動く時ですよ。
森下町をまわりました。
最後まで水が引かず、苦労された家ばかり。犬猫がいるご家庭をみつけては声をおかけしながら、物資を届けます。
水海道北駅の近くにお住まいの方にお話を伺いましたら、停めていた三台の車はあっという間に北に100m流された、それほどスピードのある恐ろしい水流だった、避難指示がなかったから、車の移動も出来なかった、と。
犬は2階にあげ、数日分のフードを置いて、ご自身はボートに救出されて、避難所に泊まられたそうです。
ペットはだめだと言われたから。
決壊の日には、濁流は北の石下からではなく、南から勢いをつけて流れてきたそうです。
塀も曲がり、植木は北の方角になぎ倒されていました。
「豊水橋の水門が開けられたんだ、きっと。鬼怒川の水は急に下がった、ふつうは3日かかるのに。おれは2階から見ていたんだ」
「あのときは150人収容の避難所に、500人も運ばれたんだ、みんな怒っていたよ」
当日の混乱のなかで、人も必死に避難した、悲しい話も聞きました。
避難所から帰宅したら、鎖に繋がれた犬が水中に浮かんでいた話、
ケージに入って流れていった犬、
どうしようもなかったと思います。
常総シェルターに行き、そうちゃんに会いました。
スマイルさんとあーちゃんが、用意した寝床です。
それからコモンズさんの事務所で、全国からの災害ボランティアNGOの集まりに参加し、情報交換をしました。
神戸や新潟、東日本大震災で活動されてこられた、経験も豊富な強者がずらり。
行政とのパイプも太く、国際的な感覚をお持ちの皆さんです。
報告と連絡と相談。
ここでも基本はほうれんそう。
川縁の町には、ボランティアさんがもっと入ってもよいですね。
床上浸水の被害は甚大。
床上1センチも1メートルも変わらない。
半壊も全壊も変わらない。
住めない。
行けばわかります。
臭いとカビ。
消毒と洗浄にはいくらでも人手が必要です。
市役所に窓口があります。ボランティアセンターが必要な作業を割り振ります。
どこに、どんなニーズがあるか、情報や、住人とのつながりがないと、きめこまやかな支援もできません。
常総市民のあーちゃんからも、意見や悩みが出され、共有されました。
災害時には、停電になる。ファックスが使えない、電話もダメになる。
やはり、紙の媒体は、いざというとき必要。
どこに、どんな方がお住まいか、障がいのあるなし、犬猫のあるなし、みんなで把握しなければ。
犬猫関連の支援も、NGO同士のネットワークで、きめこまやかなサポートが出来るとよいです。
コモンズさんには、ペットフードの物資もたくさん頂きました。
お配りさせて頂きます。
By おかめ