3月13日(日)に水害被害者の会の集まりがありました。
M博士さん、パドドゥさん、常総市民のみよちゃんが参加。
9月の発災直後に避難所ではどのような対応だったか、同行避難や自宅避難の実態、足りない物資、みつからない飼い犬猫、まだお迎えに来られない飼い主さんたち。こうした被災ペット問題について、皆さんとお話しいたしました。
そして、3月15日一時半から常総市役所議会棟大会議室で、市長、副市長、各課長から、常総水害被害者の会に対し、公開質問状への回答が口頭で行われました。
大会議室は市民でいっぱいで、椅子はすべて埋まりました。
市役所の各課長による質問状への答弁だけで、一時間が過ぎていきました。ここは市民の声を聞いてもらう場でもあります。農家さん、事業者さん、障がいをお持ちの方、ペットの飼い主さん、皆さんそれぞれが、水害による被害で、不安な毎日を送られています。
生活再建はまだ先です。
井戸がダメになり、保健所の水質検査で汚染がわかった、本当は使ってはいけない汚れ水でお風呂に入る方がまだまだたくさんいらっしゃるのです。
飲み水は給水車があるからよい。でも、洗濯や風呂はそうはいかない。
水道をひくのに、水道管からの距離により、100万も500万もかかるのです。好きで井戸から水道に切り替えるわけでなく、水害により使えなくなったから仕方なく、なのです。しかし、平時と同じように費用が設定されます。このままではみんな町を捨てていく。生活の基盤となる生活水の確保すら、自己責任とされています。
いつから田植えができるかもわからない。災害ゴミを引き取ってもらえない。風評被害への市民の不安。支援を早々と打ちきり、物資も義援金もわずかしか集めなかった市の姿勢への疑問。
土嚢の置かれたままの未補修の堤防。今度の大水に間に合うのか。
土木研究所の方からは、水害対策に有効なフロンティア堤防のご紹介がありました。28年前と14年前にフロンティア堤防の工事が予定されたのだが、国交省は、ダム建設に支障が出るからと、その築堤を中止した。国の不作為により水害が起きたのは間違いない、と。
吉野サポートセンターの染谷修司さんがまとめ役となられ、市民から苦悩や不安が伝えられていきます。意見がどんどん常総市に出されていきます。
ペットの同行避難については、市も認識を改めたようで、今後は犬猫とともに入れる施設を準備すると話されました。また、そのためにも、地域防災計画の見直しをするとも話されました。ああ、やっと。
一歩、前に進めました!
動物保護のNPOとして、私からは、次の発言をしました:
常総水害は国交省の治水管理の失敗による人災であり、常総市も被害者である、市役所はアンケートなどでまず亡くなったペットの実態把握をし、東電の補償額を参考に、国に対して損害賠償請求をすべき。亡くなった命は戻らない、でも、こうした人災が二度と起こらないように、責任を明確にすることが大切。
常総シェルターへ
常総シェルターのボランティアさんが足りません。
一部の熱心な方たちにのみ負担がかかっています。もっとシフトがうまくまわるよう、できれば倍に増やしたいところです。たくさんの目があれば、犬の慣らしや健康観察もそれだけ進みます。
また、なかなかシェルターでは一匹ごとに向き合い相手をしてあげる余裕がありませんので、できれば預かりボランティア様のお宅で、半年、一年と馴らして頂けるのが一番です。
預かりのあいだの医療費、フードは当会にて負担いたします。
ご旅行や病院などのご用事がある期間には、もちろんシェルターにお戻し頂きます。
市役所に掲示してあった迷子のチラシです。
リードをつけたままいなくなったわんちゃんです。
飼い主さんが探されています、情報をお寄せ下さい。
By おかめ