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畜産団地を歩いて

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だれかのねぐら。クンクンにおいかいで、秘密の場所みつけて、得意気に座ってみる、かいちゃん。


草のあいだに鼻を突っ込んで偵察中。





はしゃぐ。
土のなかのもぐらやネズミに反応してか、ホップ、ステップ。






常総水害被害者の会のHさんが、書類を届けて下さったついでに、ニコちゃんをお散歩トライアル。



草の丈が長くて埋もれそう。



また来たよ。
穏やかな瞳の牛たち。

色んな思いがあふれて、
牛とサブと私はみつめあうのです。



この本を読み返しています。
畜産動物の行動や生態についてや海外の法規制、その歴史が分かりやすく、解説されています。












畜産は素人に分かりにくい。
生産現場はベールのなかにあります。

食卓にのぼる肉がどこから来るのか。
どんな飼料を食べてどんなふうに大きくなるか。
出荷までの流れ。
輸送の条件。


欧州基準のような法律が日本にもあれば、何がよくて何がいけないのか、はっきりするだろう。

農水相に言ったら、ヨーロッパでも法律ではなくて基準でしょう、と言われました。

が、ヨーロッパは国ではないから基準で当たり前。

ヨーロッパの構成国では欧州基準に合わせてそれぞれ法律が定められるのです。

畜産団地を廻っていて、きちんとお世話された牛を見ることもありますが、
水もなく世話が行き届かない馬や臭気の耐え難い鶏舎も見かけます。
つらくなります。

動物のネグレクトや虐待に対する、実効性のある罰則つき取り締まりがあれば。


水がなかったり、どろどろだったり、爪が伸び放題だったり、遮るものなく夏の陽射しに苦しんでいたり、臭かったり、お化け屋敷のように蜘蛛の巣だらけだったり、怯えていたり、短いロープで繋がれていたり。

畜産のことは分かりませんが、素人目にも、生き物が苦しんでいるのは見ていてわかります。


見守りをしないとすぐにどろどろに戻る場所もあります。


畜産動物でも愛護動物でも、助けたくても
所有者の権利が強く、壁が厚くて、手が出せない。

緊急保護ができる仕組みがない。

警察に訴えて指導してもらっても、結局は動物はどこかにいなくなってしまう。

捨てられたか、死んだか、殺されたか、
わからなくなる。

飼い主には、テメエには関係ねえ、とどやされる。

警察に、結局はあのこはいなくなりました、
どうしたかは教えてもらえませんでした、と
電話をしても、警察もどうすることもできないと言うばかりです。

今の制度では、命に間に合わないのです。

アニマルポリスがあったらと思います。

所有者から保護できる仕組みがほしい。
犬猫さえ助けられないのに、大動物はもっとずっと遠くに、手が届かないところにいる。

たくさんのお金が動いている。

福祉レベルをあげるために政府が畜産農家に対し助成金を与えるなどの、欧州並みの、国をあげた取り組みを日本で行うには、まだ何年かかるだろう。

まだまだ苦しまなければならないのか。

方々の舎の奥から、ブタや牛やニワトリの声を聞きながら、野犬の慣らしを日々行っていますので、畜産に無関心ではいられないのです。

豚は月夜にうたう、の本も夢中になって読みました。
畜産動物の感情世界を覗いてからは、牛やヤギに魅了される一方です。



By おかめ


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