■自治体の災害対策本部、熊本県庁、県議会議長、熊本選出国会議員宛てに要望書提出
同行避難が大原則のはずですが、熊本県の避難所の複数でペット締め出しが行われ、多数の相談が寄せられています。熊本県選出の国会議員、県議会議員、自治体宛てに、「①ペット同伴者専用施設、②ペット同伴不可の施設、の住み分けに配慮するなどし、避難所の一角あるいは別施設に、ペット同伴避難者も受け入れられる施設の開設を求めて、要望書を提出します。<夜に追い出される避難所もありました!>
■ちょっと待って!安易な現地入り
*全国動物ネットワーク事務局CAPINでは「震災がつなぐ全国ネットワーク」に加盟しています。
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平成28年4月22日
被災地でのボランティア活動を希望されている方々へ
4 月14日以降、熊本を中心に九州を襲った地震のことでは、様々な情報がテレビやSNSを通じて流れており、多くの方が被災地、被災者のために「なにかした い」「なにかできれば」と考えていると思います。中にはボランティア活動の経験がないけれど、やってみたい人もいるでしょう。
被災地でのボランティア活動を希望されている方々へ、お伝えしたいことをまとめました。
いま、被災地の中では各所で渋滞が発生し、被災者の暮らしにも影響が出ています。多くの方が個別に被災地に駆けつけることで、緊急車輌や災害復旧作業の妨げになり、さらなる渋滞や混乱が生じることが考えられます。
現場に入っている、これまで多くの災害時の支援経験を有する関係者からの情報では、「様々な災害支援の経験を持つ柔軟で、専門性の高いNPO等によるボランタリーな活動」が必要とされています。
気象庁の会見(4月20日)では、「熊本県から大分県にかけて活発な地震活動が続いている」「活動が収まる傾向も見られておらず、今後も強い揺れを伴う地震や、家屋の倒壊などに警戒してほしい」と言われています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160420/k10010490651000.html
つまり、現地に駆けつけたとしても二次被害の可能性が危惧されます。
現 在、災害ボランティアセンターを立ち上げ、ボランティア受け入れの準備を進められています。しかし、宿泊場所の確保が困難、いまだ被害の全容が把握できて いないこと、余震や悪天候などにより十分な活動ができないことなどから、個人による積極的なボランティア活動を行うのはもう少し先になるでしょう。
こういった状況も踏まえて、もし現地に行くのであれば、3つのことをお願いします。
1)安全管理のために装備を徹底すること
現地で装備品・資機材を調達することが困難な状況です。ウェブサイトなどに掲載されている装備例をもとに、いまお住まいの地域で必要なものを購入し、揃えてください。
参考:東京ボランティア・市民活動センター 「災害ボランティア活動の基本的な装備について」
http://www.tvac.or.jp/news/24281.html
2)宿泊場所、移動手段を事前に確保すること
自らの責任で、宿泊場所、移動手段を事前に確保してください。被災地では、被災者や災害復旧作業のために優先的に宿泊場所を提供しています。そのため、被災地から少し離れたところで、宿泊場所を確保することをお勧めします。
3)いま住んでいる地域でボランティア活動保険に加入すること
保険は自分のために加入するものです。被災地で加入すると結果的に現地の負担を増やすことになります。
現地に行く前日までにボランティア活動保険(天災タイプ)に加入し、加入した証明(加入証など)を必ず持参してから現地に行くようにしてください。その一手間が、被災地の負担の軽減につながります。
※ボランティア活動保険は最寄りの社会福祉協議会で加入できます
【参考】「ボランティア活動保険」パンフレット:全国社会福祉協議会発行
https://www.fukushihoken.co.jp/fukushi/files/council/pdf/latest/volunteer_activities_pamphlet.pdf
※東京都、宮城県、愛知県、兵庫県など一部加入金額が異なる場合があります。金額等は加入時に最寄り(お住まいの地域)の社会福祉協議会にご確認ください。
いまはこういった状況ですが、少しずつ変わってきて、多くの方のボランティア活動が必要とされる時期はやってきます。そのための準備を十分にして、一緒に被災者に寄り添いながら、息の長い活動をしていきましょう。
そのほか参考情報(熊本県社会福祉協議会・ボランティア情報)
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/list_html/pub/detail.asp?c_id=56&id=7&mst=0&type=
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P) http://www.shien-p-saigai.org/
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) 準備会 http://jvoad.jp/
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認 定特定非営利活動法人レスキューストックヤード 461-0001 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階 TEL:052-253-7550 FAX:052-253-7552 Mail info@rsy-nagoya.com Web http://rsy-nagoya.com/
facebook:rsy.nagoya
twitter:rescuestockyard
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■個人の基本装備
防塵マスク
防塵ゴーグル
軍手・皮手
長袖長ズボン(作業着として)
雨具
長靴とプロテクトソール(釘踏み抜き防止中敷き)もしくは安全靴
(お持ちの方は)ヘルメット
帽子、タオル
着替え
保険証
常備薬・救急セット
食事
水分(2L以上)
※天候や気温の変化に備えて、雨具やジャンパー類は極力持参して下さい。泥汚れに備えて汚れても良い服装、着替えのご用意もお奨めします。
※多くの被災地では、スーパーなどの施設が復旧してきていますが、車がないと移動出来ない距離です。各自で事前に準備してくることをお願いします。
■4.21(木)15時より衆議院会館にて動物愛護法改正に向けての院内集会を開催いたしました。
<動物愛護法改正へ向けての交流集会>
~機能しない現場と立法の必要性~
日時:4月21日(木)15時~19時30分
開場:14時30分
場所:衆議院第一議員会館 大会議室
主催:THEペット法塾、全国動物ネットワーク
後援:株式会社ラッシュジャパン
<内容>
講演
■吉田真澄先生(弁護士 元帯広畜産大学副理事長)の講演
■佐藤衆介先生(帝京科学大学教授)の講演
「産業動物の福祉向上はグローバルスタンダード」
■太田匡彦氏(朝日新聞社記者)による取材現場からの発信
「動愛法改正後にペット業界をめぐって起きていること」
ー動物福祉向上のために、「殺処分ゼロ」を超えるー
■報告と意見交流
テーマ 「現場からの報告と動愛法改正の必要性」院内集会
① 野良猫殺処分の行政を止められるか?
野良猫の保護と餌やり問題(立法化のあり方。行政の取組のあり方)
② 所有者不明の犬猫保護の制度は出来るのか?
所有者不明の犬猫の警察と行政の役割(遺失物法、行政の引取殺処分問題)
③ 全国の行政の取扱の状況(行政調査)
④ 動物取扱業の規制は必要か?(8週齢規制の進め方、登録制から許可制へ)
⑤ 実験動物の福祉の制度は必要か?
⑥ 被災動物は救われているか? 緊急報告!熊本地震の被災動物たちは?
常総水害被害者の会の橋本孝さんより、被災当時の避難所のペット禁止の張り紙や、自宅に戻って水死した犬の報告がありました。
⑦ 動物虐待とアニマルポリス、マイクロチップはどうなるか?
⑧ 動物と人間社会はどうあるべきか?(動物サンクチュアリ、野生動物など)
■熊本地震
九州の預かりボランティアさん70家庭いらっしゃいます。預かって欲しい被災者の方はお声をおかけください。
*預かり先の飼育経験、飼育環境、逸走防止策、先住犬猫さんの避妊去勢やワクチン接種の事前確認、預かり期限など、誓約書等書類あり。
■熊本地震 被災動物の支援について
・飼い主さん、現地ボランティア団体さんの後方支援をします。
・熊本県下の避難所に、同行避難を呼び掛けていきます。
⬛一時お預かりボランティアの皆様へ
被災状況の見極めがまだ困難でありますが、支援の準備は早いほうがよく、募集をさせて頂いております。
行政のセンター、シェルター、避難所や仮設ですべて対応できることが望ましいのですが、どうしても一般家庭での預かりが必要になることも考えられます。
被災動物のお預かり、受け入れが可能な方は、動物の種類と頭数と預かり期間をfwin5675@nifty.com までご連絡ください。
被災家族や現地ボランティアさんに繋げていきたいと存じます。
できれば九州地方にお住まいのご家庭がありがたいです。
すでに宮崎からお預かり可能とのお申し出を頂き、即日にお迎え預かりが実現しました。さっそくありがとうございます。現地のボランティアCDCAさんに、逃げた猫さんの捕獲もお願いし、保護され益城の動物病院に搬送されました。
■搬送ボランティアさんへ
宮崎の預かり様のお宅へのお届け(熊本から3時間)など、搬送ボランテイアさんも必要となります。事前に天災対応のボランティア保険に加入して頂く必要があります。
⬛熊本県の被災者の皆様へ
昨晩の地震による被害のうち、動物に関してお困りのことはおありですか。
避難所に入れてもらえない、
避難所で足りないものがある、
フード、シーツ、薬や治療が必要、
犬猫を家に残して心配だ、
犬猫が脱走してみつからない、
犬猫をつかまえたい、
犬猫の預かり先がほしい、
牛や豚や鶏の世話ができない、
など。
→ 熊本県、熊本市、現地ボランティアさん、現地獣医師会につなげます。
____________
熊本県の被災ペット相談窓口:
電話:096-333-2248skypec2c://r/204096-333-2248
ファックス:096-387-0167
メールkenkoukiki@pref.kumamoto.lg.jp
熊本市動物愛護センター:
住所: 〒861-8045 熊本県熊本市東区小山2丁目11-1
電話:096-380-2153skypec2c://r/204096-380-2153
社団法人 熊本県獣医師会
http://www.kumakenjyu.or.jp/
電話096-367-7807skypec2c://r/204096-367-7807
熊本市獣医師会支部
http://www.kumamoto-shijyu.jp/top.html
____________
・家から離れてしまっても捕獲器でつかまえることができます。あきらめないで!捕獲器をお貸しします。
また、捕獲器を扱えるボランティア団体さんに繋げています。
・迷子は必ず市町村役場、動物愛護センターや保健所に連絡してください。
・全国動物ネットワークでは、昨年の常総水害の協働によりつながった、人の支援団体、災害NPO、NGOと連絡を取り合っています。
院内集会の風景より;
■研究活動に支障 実験用マウス、供給拠点に被害
(日本経済新聞 2016/4/22付)
九州各地の研究機関は地震で施設などに大きな被害を受け、医学分野の研究などに支障が生じる恐れが出ている。熊本大では遺伝子組み換えマウスの飼育設備が破損。京都大は阿蘇山の観測拠点が被災し、火山活動を把握できない状況だ。復旧が遅れれば災害対策にも影響が出かねない。
熊大の生命資源研究・支援センター(熊本市)は、がん治療や創薬などの研究のために遺伝子操作したマウスを、西日本の大学などに供給する拠点となっている。マウスの飼育には温度や湿度の微妙な調節が欠かせないが、老朽化した空調設備の一部が地震で壊れ、応急修理で対応している。
「今後の地震で空調設備が大きく壊れれば、3万匹のマウスが死ぬ恐れがある」(中潟直己副センター長)。最悪の事態に備え、マウスの受精卵や精子の凍結保存に着手する予定だ。
阿蘇山を観測している京大火山研究センター(南阿蘇村)は地震で建物に亀裂が入るなどした。
職員は待避し観測の中断を余儀なくされている。今回の地震に伴って同山の火山活動が活発化する可能性があり、観測態勢の早期復旧が課題になっている。
■熊本地震
阿蘇酪農、被害深刻 牛死傷、加工工場も被災
(毎日新聞 4/22付)
熊本地震の影響が熊本県内の農畜産業に広がっている。熊本県は牛乳などの原料になる生乳生産量が西日本でトップを誇るが、乳牛が死んだり、生乳加工工場に被害が出たりしている。特に被害が深刻なのは、阿蘇地域で盛んな酪農だ。また出荷がピークを迎えたスイカなど青果物の出荷にも遅れが生じている。
県酪農業協同組合連合会によると、21日現在、阿蘇・西原村などで牛舎16棟が全半壊し、乳牛50頭が圧死、またはけがをした。県の調査では肉用牛も含めると畜舎85棟が損壊、115頭が死傷した。 また、県酪連が運営する県内2カ所の加工工場のうち、菊池工場(菊池市)は17日から生乳の受け入れを始め、18日に操業を再開した。一方の熊本工場(熊本市)は断水で設備の洗浄ができず、再開のめどは立っていない。県によると、生乳は冷蔵保存が必要で、搾乳したものの保冷などができずに約500トンが廃棄処分されたと推計している。
森永乳業グループの熊本乳業(熊本市)も断水で生乳の受け入れができずに操業を停止している。
一方、野菜や果物については、県によると、21日現在で農業用のハウス破損や重油タンクの転倒などを57件確認した。宇城市にあるJA熊本経済連の選果場の一部施設が破損した。
生産量で全国1位のスイカのほか、メロンやイチゴなどで出荷の遅れもでている。ただ、20日夕方以降、九州自動車道などで徐々に通行止めが解除されており、トラックで青果物を県外に出荷できるようになっている。
今後、シーズンを迎える田植えや阿蘇地域のサツマイモの作付けへの影響も懸念されている。
■生乳廃棄、再開も見通せず 阿蘇市・阿部牧場
「ASOMILK(アソミルク)」のブランド名で知られる阿部牧場(熊本県阿蘇市)は、本震が起きた16日と翌17日に絞った生乳計約13トンを泣く泣く捨てた。断水で生乳を集めるパイプを洗うことができず、一方で搾乳しなければ乳牛は乳房炎を起こしてしまうからだ。
応急対策として、近くの湧き水をポンプでくみ上げて洗浄水を確保し、18日から出荷を再開した。出荷量は通常1日約6・5トンだが、地震後はストレスのためか乳の出が悪くなり一時4トン未満に減った。いまは5・7トンまで回復しているという。
阿部牧場は牛乳やヨーグルトを生産する自社工場の再開見通しが立っていない。従業員約30人を抱えるが、取引先も被災しており、今後の経営が見通せない不安がある。それでも阿部寛樹社長(39)は「自然の恐ろしさを思い知ったが、それ以上に恵みを与えてくれる阿蘇が好きだ。『元通り以上に』という気持ちで頑張りたい」と前を向いていた。【土本匡孝】
byおかめ
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熊本地震・被災ペット支援について(4.23)
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