1/29、茨城県動物指導センターから引き出したセッターの女の子、クララ。
公示のブチャ写真と違い、実際は美犬なクララは、とにかく細い！
そしてとにかく人が大好き！！
吠えず、排泄を外でせず、地面を嗅ぎまわって歩く、
…と猟犬としてしつけられたのではないかと思われるクララは、
愛嬌もたっぷりでボランティア皆さんに愛されていましたが、唯一の心配が、
室内でしか排泄しなかったこと。
これでは、里親さんが決まっても、
家の中での排泄が原因で出戻るのではないかと懸念していたある日、
T様からのお問い合わせが、クララの運命を決めました。
以前道端でやせ細って行き倒れていたセッター“ボッサちゃん”を、
やはり動物指導センターから引き出して保護されたT様。
ボッサちゃんも、最初は室内でしか排泄しなかったけど、全然大丈夫ですよと、
何とも頼もしいお言葉を頂きました。
ボッサちゃん同伴でクララとのお見合いに来て下さり、
物静かなボッサちゃんと対照的にはっちゃけまくるクララでしたが、
飼い主さんに似て懐の深いボッサさんは、そんなクララを受け入れてくれました。
めでたくトライアルお届の運びとなりまして、
初めての譲渡を、あくももさん＆アクアさんもご経験下さいました。
いきなり室内でウンをやらかし、ひやひやする私たちをよそに、
温かい笑顔で「いいのよ、気にしなくて」と、
クララ見参！の印をサッと片づけて下さる奥様
うるさいヤツが来たニャ～と思いつつ耐えてくれた、大先輩のチャビーさん
私たちがお暇する頃には、Tさまのおひざでうっとりモードのクララ
「帰るの？どうぞどうぞ～、私はここに残るから♪」
なんて素敵なお宅に嫁いだことかと感激していましたが、
その後、毎日丁寧に送って下さったトライアル中のクララの様子に、感激の上書きの毎日でした。
トライアル中のご報告（抜粋）
緊張して眠りにつけそうにないような様子でしたので
なでなでをして、少しずつ安心して寝ました。
ヤンチャな毎日です。
何にでも興味があって、その行動に毎回笑わせてもらってます。
立ち上がってはあちこちの物を持ってきたりします。
今朝は仕事用のカバンの取っ手を食べられてしまいました（大笑）
それでもぜんぜん憎めないのがクララです（笑）
そんな行動に毎回毎回笑ってしまいます。
トイレは外でもできるようになってきた感じがします。
きのう家の庭で初めてしたそうです。
きょうも私と散歩中に川沿いの土手でおしっこをしました。
だんだんに外ですることも覚えてくると思います。
クララが来てから１時間ほどは家を空けたことが何度かあって
そのたびに「クララってお利口さんだね」という具合でした。
きょうはビックリ！(笑)
帰宅してみるとドロボウが入ったようでした。
いや入ったのかな？
私のメガネは破壊(笑)「クララ！」って今さら怒ったところで
なんだかわからない顔をしてました。値段もわからないしね。
正式譲渡のご連絡（抜粋）
本日、‘クララ’と１週間のトライアル期間を経過し正式譲渡になりました。
１月より‘クララ’を保護して頂けたcapinの皆さまには感謝をしています。
クララは今年１月の茨城県動物指導センターの公示になった時に知り、
その後capinのブログで知りました。
気になってしまい、クララがどうなったのか？毎日のようにcapinのブログを見ていました。
１ヶ月が経過しcapinにはじめてメールをしクララに会いにいきました。
もちろん私たち‘人’はクララと仲良くやっていけることは考えていましたが
先にいっしょに生活をしているわが家の動物たちとうまくやっていけるかどうかが心配で
ご理解を頂きながらボッサ（元保護犬セッター）を連れてcapinを訪ねました。
その後、子どもたちの受験や卒業入学などがあり、少々時間が経過してしまいました。
４月２日よりトライアルが開始され、１週間毎日その写真や経過をメールで報告を
させて頂きました。
クララとの１週間は、そのクララのヤンチャな行動に一喜一憂しましたが
とても充実した１週間でした。
クララの気持ちは‘わからない’？としても、今のクララをみていると変化の中で
新しい生活を楽しんでくれていたのではないかと思っています。
今も私の横で添付写真のようにクララの定位置になったソファーで
しっぽをふりながら安心して寛いでいます。
昨夜、家内が「クララは１０年も前からいっしょに生活しているみたいだね」
と言っていました。
それがこの１週間の私たち家族とクララの生活であるとご理解頂ければと思います。
クララは名前は‘クララ’にします。
家の中でいっしょに生活をします。
クララはトライアルでわが家に来た日からいっしょにベッドで寝ています。
同じ時間に寝て同じ時間に起きて、家の中で同じ生活をしています。
好き嫌いもなく食欲旺盛で、散歩も毎日行き、庭にも毎日出て、家の中では
ヤンチャで甘えん坊、かといって可愛がりすぎではなく節度をもって接しています。
甘え方がとても上手です（笑）
何にでも興味がある時期で、蝶々を追いかけたり、冷蔵庫を開けると覗いたり、
料理の時は横にずっといて、テレビを見ている時はいっしょにソファーに座って見ています。
１週間で、食事やおやつの時には‘待て’‘良し’を覚えました。
散歩もグングン引っぱることも少なくなってきていっしょに歩く事を意識します。
家の中のどこかにいても呼ぶと喜んで飛んできます。
私たちを家族だと認識してくれているのだと感じています。
この家が自分の家だと思ってきているのではないかと思います。
犬は生後６ヶ月位までに躾をしないとなかなか身に付かないと言われたり
人に懐かないと言われたりしています。
私は経験からそうは思いません。
ボッサも保護犬でしたが毎日素朴な生活をお互い不都合なく楽しんでいます。
クララもこの１週間を過ごしていると同じように感じています。
ですので、これからのクララとの生活も問題はないと思っています。
皆さんとcapinで保護されている動物たちと接することができて、私たちも学ぶことが多く
人生の中で良い影響を受けさせて頂きました。
ありがとうございました。
これからもクララと変わらず楽しい生活を続けていきます。
譲渡1か月後のご報告（抜粋）
クララがわが家に来てくれて１ヶ月が経ちました。
クララとの生活は楽しい毎日です。
もちろんクララは元気にしています。
１ヶ月の節目に皆さんに何を報告しようかな？
と思っていたら、楽しいことをしてくれました。
今朝、はじめてでした。
私たちが寝ていると私や家内の顔を‘ペロペロペロペロ’なめてきました。
早く起きようよ、こんなに天気がいいんだよ！おなかもすいたよ！
そんな感じに思えました。
１ヶ月前の来た頃は少しおびえているようにソワソワしていました。
少し慣れてきた頃は‘おりこうさんでしょ’って感じで生活に
慣れようとしていました。
１ヶ月が経ちどうなるのかな？と思っていましたがちゃんと
自分の気持ちを出してくれるようになっています。
そんな今朝のクララの行動に思うところがあってクララが大好きな１人用の
ソファーの上に数日置きっぱなしになっていた荷物をどかしてみました。
得意そうにソファーの上にのり‘ここは私の場所よ’って顔をしています。
いたずらも減りました。
出かけている間はあちこちちらかしたりしていましたが今はほとんどありません。
台所にあるものは何でも食べてしまいましたが今は少しわかってきました。
ある日息子に作ったお弁当のおにぎりを全部食べてしまったのは笑ってしまいましたね。
散歩もグングン引っぱることはなくなってボッサといっしょに歩きます。
鳥を見つけるとダメですけどね（笑）
何とか捕まえたいみたいです。
クララはとても元気にしていますし生活にも慣れてきました。
私たち家族みんなとの関係もとても良いと思います。
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T様ご家族の皆様が、
クララのいたずらなところも、寂しがりなところも、賢いところも、甘えん坊なところも、
全てをそのまま受け入れて、
クララそのものを愛して下さっていることを心から感謝するとともに、
困った行動も多々ありながらも、それもクララの個性としてゆったりと見守って下さる姿に、
これこそが、動物と「共に」暮らすということなのだと教えて頂きました。
T様ご家族から感じた、温かく、包み込むような愛情に満ちた雰囲気の中に暮らしているクララは、
間違いなく、日々大きな安心と幸せの中にいると確信しています。
センター収容となり、死と隣り合わせにいたクララが、
T様ご家族と出会い、誰より幸せな犬生をスタートしていることが、
私たちにとっても何よりのしあわせです。
T様ご家族の皆さま、ボッサちゃん、チャビーさん、
やんちゃなクララを、これからもどうかよろしくお願い致します。
（ｂｙドラメイ）
