平成28年6月19日
公開質問状
特定非営利活動法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
貴殿の常日頃からの様々な社会問題に対する精力的なお取り組みに対して、敬意を表します。
さて、私たちは、飼主のいない動物、遺棄された動物、虐待を受けている動物、被災した動物等、動物を巡るいろいろな問題に取り組んでおります。昨年は、常総市坂手地区の野犬の保護活動や、9月に発生した鬼怒川の水害によって被災した犬や猫の保護活動に取り組んでまいりました。
この度、貴殿が来る常総市長選挙に立候補されるご予定であるとお伺いしました。そこで、上記のような経緯も踏まえ、私たちは、貴殿に対して、以下の通りご質問致します。
1 常総市は、坂手地区に多数いた野犬の問題について、茨城県と当会との3者間で、協定書を締結し、民間の建物を賃借して、当該野犬を全頭助けるといいう活動をしておりましたが、そのことをご存知ですか?
2 上記坂手地区の野犬問題は、未だ全頭捕獲に至っておらず、解決されておりません。また、環境省も殺処分をゼロにするための取り組みを進めております。そこで、今後、常総市として、坂手地区の野犬問題について、どのような取り組みをすればいいとお考えですか?
3 第1項記載の協定書は、本年9月に期限が切れます。また、同協定書に基づいて常総市が民間から賃借し、シェルター(現在、犬8頭収容中)として利用している建物の期間も本年9月までとなっております。この協定書及びシェルターの賃貸借契約を継続すべきかどうかについて、どのようにお考えですか?
4 現在、茨城県は、犬猫の年間殺処分数が全国でワースト1となっています。その中には、常総市から送られる動物も少なくありません。但し、現在、常総市から笠間市所在の茨城県動物指導センター(殺処分を行っている場所です)に送られた犬や猫は、全頭当会が救出しているため、常総市由来の犬や猫の殺処分数は現時点では0となっています。このような問題を解決するために、常総市としては、どのような取り組みを行うべきだとお考えですか?
5 ノラ猫を減らすために、飼い猫やノラ猫の否認去勢手術に対して行政が助成金を出すという取り組みが全国的に広まっております。貴殿は、常総市においてこのような取り組みをしていくお考えはありますか?
6 昨年9月に発生した鬼怒川の水害に当たっては、被災者が飼っていた犬や猫等の動物と同伴避難をすることについて、常総市の対策は貧弱なものでした。今後災害が発生した場合における、動物との同伴避難を実現することについて、どのようにお考えですか?また、若し具体的なお考えをお持ちでしたら、その内容をお聞かせいただければ幸いに存じます。
7 発生した災害への対処ばかりではなく、動物の保護活動を行うためには、常日頃から、ボランティアの援助が必須です。当会では、常総市に対して、坂手地区の野犬の保護活動等について、市報でボランティアの呼びかけをおこなってょしいという申し入れをしてきましたが、交渉を開始してから実現に至るまで約1年を要しました。行政とボランティアとの協力体制を築くことについて、どのようにお考えですか?
以上の点について、お手数ですが、本書面到達後、10日以内にご回答をいただけますよう、お願いいたします。なお、ご不明の点がありましたら、上記当会理事長までお問合せいただければ幸いに存じます。また、この公開質問状及び貴殿からのご回答の内容やご回答の有無については、当会のホームページ上で公開することを予定しておりますので、その旨予めご理解ください。以上、ご質問いたしますので、ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
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上記の公開質問状を、常総市の全市長選候補者4名にお渡しします。
昨日は染谷修司氏(常総水害被害者の会)の選挙事務所に提出いたしました。
本日、残りの3名の候補者に、手渡しをして参ります。
by おかめ