今月も福島のおばあさんの支援に行きました。
おばあさんは80に近い年齢ですが、犬たちを守り、最期までごはんを作ってやりたいと、ひとりがんばっておられます。
気丈で、情報通で、頭脳明晰。
頭もしっかりしています。
でも少し涙脆くなり、心配症になりました。
毎度のことですが、
たくさんのゴミが庭先にころがっています。
水を含んで重くなったゴミもあります。
それをかき集めて、透明のビニール袋に入れて、坂下に運びます。
車にのせて、クリーンセンターへ。
おばあさんのドッグランに寄り
空缶を拾い集め、またクリーンセンターへ。
おかめ号は、人をのせ、犬猫をのせ、ゴミを載せます。今回は、量もさほどではない。前回、すべてのゴミを出せたので。
近所から軽トラを借りるのでなく、おかめ号に
ブルーシートを2重にして敷き、往復しました。
ここでは、時間が惜しく、休みなく働きます。
着いたらすぐ、ゴミを袋に詰め、坂下に下ろし、車に積む。
猛暑で汗まみれになりました。
おばあさんとモモナナ先生が捨てに行くあいだに、私は家のなかの掃除。
ネズミの糞との闘い。前回、きれいにしたのに、またネズミの糞が、いたるところに。
床や窓枠をネズミが駆け回ります。
犬の寝床に敷かれた毛布や新聞紙を捨て、霧吹きで消毒し、きれいな布や新聞紙を敷きます。
また大量のゴミが出てしまいます。
それをまた坂下に運び、車に積む。
4:30受付終了のクリーンセンターに滑り込みセーフ。ゴミは、出し切りました。
次は、ドッグラン。
栃木のマスターさんに頂いた草払い機を動かし、
草払いをしました。
夏草が誰にも邪魔されずスクスクと伸び、2mを越えてドッグランを覆っています。
密集しているので、犬は身を置く場所もないくらい。
草を刈り倒していきます。日没との闘い。
ジャングルだった場所が、ドッグランに戻りました。かつては犬が120匹いたドッグラン。20年前、おばあさんが退職してからすべてのお金を投じて建てた場所。
おばあさんは話します。
「最初はできる。私も若かったから、働いた。だんだん出来なくなるよ。水を汲むのさえ容易じゃなくなる。からだが動かないんだ」
「ボランティアは自分が幸せだからボランティアをしようとするが、本当に困った人の気持ちがわからない」
やるべきこと3つ。
1.犬の皮膚薬を送る。
2.今回出来なかった自宅台所と廊下の掃除。
3.バキュームカーを頼む。
おばあさんが頼んだ業者は、来てくれたはいいが、何が入っているかわからないから、すいとりません、と言い残して帰ったそうです。
これでは、トイレや台所の流しが詰まって使えないままです。
何が入っているかわからない、とは?
業者と市役所に確認し、冬がくるまえに、何とかしないと。
夏なのでマスクをしていても耐えきれない臭いがします。ゴミをまとめたり、掃除をしたりがうまくできないのは、おばあさんがあまりにも忙しくて、またからだがきかなくて、精神的にも余裕がないからです。
頭がよく、女学校を首席で卒業し、県の職員として保健所で事務官をされていた方です。退職してから保護活動にいそしみ、飼育放棄犬や虐待犬たちを引き受けて来られました。
達筆の葉書や手紙を下さいます。
桃を送って下さいます。
でも、ネズミに餌を与えて慈しむおばあさんですから、信じられないほど、自然のままのおうちです。
不衛生な場所、とされていますが、モモナナ先生がよく言われるように、糞尿やゴミ、こうしたものは汚くない、
汚いのは、原発や放射能です。
ここに、犬がいます。
みな、年をとり、なつきません。
助けを必要としている老人がいます。
どんな理由があれ、見捨てられないです。
福島の地元に、おばあさんと犬たちを支援していくサポーターがいてくれたら、どんなに安心でしょうか。
by おかめ
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7.28 西福島の犬多頭飼育現場支援
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