Quantcast
Channel: CAPIN(キャピン)公式活動報告
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8392

犬や猫の保護相談をされる前にお読みください

$
0
0

当会へ犬や猫の保護相談をされる前に、ご理解頂きたい事がございます。

保護相談電話は毎日あり、多い日は5~10件届きます。
会員たちはたくさんの動物を保護しながら現場での保護活動や飼養に日夜追われているため、
すぐに駆けつけて、すべての保護依頼・収容依頼にお応えできる状況ではございません。

でも保護依頼者さんに中心になって頂き、保護・収容をして頂ければ、
私たちはそのサポートをさせて頂くことはできるかと存じます。


保護したあとのワンちゃん、ネコちゃんの居場所などは確保できますか。
また、保護するのにかかる医療費や去勢手術代はご負担できますか。

丸投げはどこの愛護団体も受付られていませんので、
依頼者様が覚悟をもって保護をすることとなります。
一定期間がすぎれば譲渡活動もスタートできますが、まずは保護する場所を確保することです。

私たちの団体では、頭数がいっぱいで、現在、新たな収容はしておりません。

「愛護団体なんだから、費用も責任もそちらで負担して全ての保護依頼に応じるべき」
「どうせお金の話ですか」
「助けるのはきりがないといって切り捨てるのか」
「自分が保護できない、費用も払えないからこそ、愛護団体に相談しているんだろう」
「お金や決まりごとの話をするなんて、命を救う団体としておかしい」


こんな事をいわれる事もよくあります。

動物愛護団体は、命を救う便利屋ではありません。

代表はじめ理事、会員の全員が、無償で、自分たちの仕事や生活、家事や育児、自宅の動物の世話と何とか両立し、時間を削り、自腹を切って、
必死に目の前の命を救いたい思いで活動しています。
CAPINに、専門の「職員」はおりません。
皆様と同じ、会社員、主婦、学生の方々が、それぞれの生活の傍ら、ボランティアで活動しています。

CAPINの運営は、
有志のボランティアさん、ご寄付をしてくださる方々、ご支援物資をお寄せくださる方々、フォスターペアレントさん、里親さんになってくださる方々が力を寄せてくださって、何とか成り立っています。


ギリギリの中で、
シェルター運営(土浦&常総)・地域猫の管理・野良猫のTNRと集団手術・動物指導センターからの引き出し・日々寄せられる保護やTNRの相談のサポート対応・毎月の里親会・里親様への譲渡・預かりボランティア・啓発活動・行政への働きかけを行っています。



そんな中で、シェルターには20頭弱の犬がおります。
猫は常時40匹弱はおります。
会員さん宅でお預かり頂いている子猫や子犬、医療ケアが必要な犬猫もおります。
手術をし、入院し、継続的な治療や服薬が必要な子達もおります。




この子達にはそれぞれ、
医療費、ワクチン代、ノミダニ駆除、フィラリア予防、去勢避妊手術、餌代、消耗品の費用がかかり、里親会にも運営、交通費がかかります。

これは里親さんが見つかるまでずっと続き、
もしかしたらシェルターで一生を終える子もいるかもしれません。

エイズ、腎臓病、心臓病、下半身不随など、病気や障害のある子もたくさんいます。
シニアの子も多く、里親さんが見つかる可能性は難しい子も多いです。
シェルターがこの子達の住処なのです。



シェルターでは光熱費、家賃、水道代が当然かかり、
夏はエアコン、冬はホットマットと、特に電気代は多額になります。

朝夕の、犬の世話と散歩、猫の世話と掃除、投薬、洗濯など雑事と
ぎりぎりの人数のシェルターボランティアさんの熱意に頼って何とか回せている日々です。
犬、猫が1匹増えれば、その分お散歩やお世話の負担も増えます。
だからといってボランティアさんが増えるわけではなければ、
シェルター運営は行き詰ります。

シェルターにいる犬猫は、皆、人間の勝手で捨てられた、行くあてのない子たちばかりです。
シェルター運営ができなくなれば、里親さんが現れなければ、
この犬猫はどうなるかを考えてみて下さい。



私たちは、1匹でも多くの命を助けたい思いで頑張っています。
しかし、同時に、今CAPINで保護している犬猫たちを守る、大きな責任と義務があります。

「目の前の命を見捨てるのか?」
目の前の命を救い続ける事で、シェルターの犬猫を守る事ができなくなるなら、
私たちはどこかで苦渋の決断をしなければなりません。

命を救いたくて活動している者にとって、それがどんなに辛く苦しい事かお分かりでしょうか。
それでも、際限なく救い続けることはシェルターに住む犬猫たちと共倒れになることだからこそ、
私たちは自分たちの無力さを痛感しながら、どこかで線を引くしかないのです。



本当は誰だって、全ての命を助けたい、保護したいのです。
それでも、民間で限られた有志の人員と資金のみで活動するには限界があり、
その限界があるからこそ、
CAPINでは行政に働きかけ、公的運営のシェルターの必要を訴えているのです。

そういった事情から、
シェルターに保護するには、保護相談者さんが責任と医療費などの負担を覚悟されることが大前提になります。
ですが、責任を持つと約束してシェルターに入れても、その後会を辞めてしまったり、連絡先がうその番号で連絡がつかなくなったり、だんだんと足が遠のいてそのまま消えてしまったり、
会には丸投げとなってしまった犬や猫がたくさんいます。

この子達を誰が最後まで面倒を見るのか?

それはCAPINです。シェルターです。
保護依頼者が消えてしまっても、残された犬や猫を見捨てる事はできません。

そして、福島からの保護や事故、虐待などの緊急保護など、保護依頼者自体がいない、会の保護犬猫も多数おります。
手術を受けたり入院した子も何匹もおります。
こうした子達にかかる費用は、当然CAPINの会計から出ています。

保護依頼をするのは簡単かもしれません。
しかし、保護した後が本当の大変さなのです。

そういった事を考えず、安易に愛護団体だから助けて当然と考え、丸投げでは保護できないことに対して、
批判や心無い言葉を投げる方々に、私たちは傷つき疲弊していきます。

どうか、命を助けることの意味を考えてください。
自分が一切の責任を持たずに、誰かに丸投げして、それで命を助けたと言えるでしょうか。

最後にもう一度だけ、

CAPINでは、丸投げの保護相談のご依頼を受けることはできかねます。
でも、命を救いたいと本気で思う方のサポートは全力で致します。


上記をご理解いただいた上で、保護相談をご希望されます方は、
手紙info@capinew.jp
にメールにてご相談ください。
(※虐待や乳飲み子、幼齢の遺棄など、緊急を要する場合もご相談ください)



Viewing all articles
Browse latest Browse all 8392

Trending Articles