センター引き出しのフェリスは、
常総シェルター付近の保護対象の犬ではないかと確認したところ、
違う犬ではあったのですが、
どうしても犬違いだからといって簡単に見捨てることが出来ず、
悩みに悩んだ末、会で保護することとなった、紙一重で助かった犬です。
極度の怖がりで人慣れしていない様子に、これからどうなるのだろうかと不安もありましたが、
希有な運命で命の繋がったこの子が、これからたくさん幸せを感じられるように、、
スペイン語で「幸福」を意味する「フェリス」というお名前をつけました。
涼やかな目元が、とっても美人
シェルターに来た当初は、リードを噛み切ろうとするなど、警戒心MAX。
人への恐怖心が根底にありました。
時がたつにつれて、穏やかな顔つきになって行き、
引っ込み思案なメス犬グループ、
別名「会いに行けるアイドル 控えめ乙女組」リーダーとしても活躍
その美貌を遺憾なく発揮しました
NPO法人キドックス様での活動にも参加し、
人慣れトレーニングや室内での生活に慣れていきました。
こんなに素敵な犬なのだから、何としても良い御縁をつかんでほしいと、
「月刊ぷらざ」様のご厚意によります里親募集広告に、フェリスをお願いしました。
そしてついに、フェリスの幸福の赤い糸がつながりました!
譲渡お届けして下さった、ナナさんからのご報告です。
2016年2月に笠間センターから引き出され、散歩の時以外は犬小屋に引きこもっていた
フェリス。
「月刊ぷらざ」の里親募集に3か月連続で掲載され、最初に見つけたのは奥様で、
その後ご主人はパソコンでCAPIN HPのフェリスを毎日の様に見ておられたそうです。
それで里親に応募して下さいました。
お見合い時にご夫婦でシェルターに来て頂き、散歩をして下さいました。
その頃フェリスは初対面でも一緒に歩いて時折おやつを貰い、普通に散歩が出来ました。
しかし、この子は人慣れが不十分なので、いきなりトライアルではなくシェルター散歩に通って頂き、顔見知りになってある程度安心してからのトライアルをお願いしました。
それから10回以上通って下さいましたが、状態が変わらない(喜んで寄っていかない)フェリスの様子にどうなんだろう??とおっしゃいました。
この様な子は年単位で考えて貰いたい旨、トライアルのトライアルでご自宅に連れて行って1週間様子を観て脱走しそうな気配を見せたり、ご飯を食べなかったりしたら、諦めて戻すのは如何かと提案しました。
当初、留守番時は庭・夜は室内ご希望でしたが、脱走が心配だからとダイニングに長いリードを用意して下さり、日中はそこで夜はフリーで過ごしています。
最初は散歩もいやいやな時もあった様でしたが今は喜んで玄関に来るそうです。
救急車や消防車のサイレンには遠吠えするそうで、初めて声を聞いたと言っておられました。
それまで一度も声を発しないので、声が出ないのか?と心配しておられた様です。
今もドライを食べたり食べなかったり気まぐれで、ご家族のご飯の時はよだれを垂らすそうです。
紙一重だった運命から、こうして幸福をつかんだフェリス。
思えば、1年もシェルターにいたのですね。
添い寝をするなど、ご主人様のラブラブエピソードを伺い、
嬉しくて、私たちも幸福な気持ちでいっぱいです
里親様のUさま、末永く、フェリスをよろしくお願い致します!!
キドックスでフェリスを担当して下さった若者と、
フェリスに御縁を運んで下さいました「月刊ぷらざ」様に、心より感謝を申し上げます。
ぷらざの募集広告には、次回からホーム君が登場です!
「ボクも赤い糸をお待ちしていま~す」
(byドラメイ)