2月のはじめ、W市役所から家を手放さざるを得なくなった方の飼い犬についてご相談がありました。
飼い主は3~4年前から体の具合が悪くなり体調の悪化とともに収入が減り、
とうとう家を競売にかけられてしまったという男性でした。
70代のお母さまとの二人暮らし。
犬は16歳の柴系の雑種の中型犬。
知らない人には激しく吠え、噛んでしまったこともあるという犬で、
親戚や知人も世話をできないため、センターで処分するしかないかと考えていました。
しかし、16年もかわいがった犬を殺すにしのびなく、最後の頼みの綱として市役所に相談したとのことでした。
もちろんセンター送りは論外ですが、「噛む犬」ということで、私もお世話に自信がなく、
会に相談し、市役所の担当者と3人で見に行ってきました。
確かに、激しく吠えかかり、差し出したおやつにも手ごとかじりつく勢いでとびかかり、
飼い主も、長い形のおやつしかあげられないとのこと。
困って、ペットライフサポートカンパニーの代表、上形さんに相談し状況を見ていただきました。
結果、上形さんが預かって誰でもお世話ができる程度までしつけてくださるとおっしゃってくださいました。
けれど、退居のリミットと上形さんの都合が合わず、我が家で一時預かりすることに。。。
犬の経験値の低い私なので、上形さんに家まで搬送し係留していただき、
いろいろな注意事項を教えていただきました。
それから3日。
仲良くなりました。
シャンプーもしちゃいました。
結局、本犬の家を守ろうという気持ちと、飼い主さんの他人を噛んだら大変だという警戒心の相乗効果でああいう状態になっていたのではないかと思います。
というわけで、普通の「知らない犬」程度の注意で普通に扱える犬になりました。
足腰が弱っていて、耳もよく聞こえていない老犬ですが、なんとか平穏な余生を送らせてあげたいと思います。
我が家にはすでにデカい犬が6匹もいるので家のスペースも、一人でのお世話も、ちょっと限界を超えつつあります。
こんな茶々丸じぃじをお預かりいただける方、いらっしゃいませんか?
by エリコ