テレビのしむら動物園にとりあげて頂いた哲也が来た、鉾田の多頭飼育崩壊現場から緊急保護してきた北斗が、福さんのお宅にお預かりをお願い出来ることになりました。
先住犬は、かつての常総野犬ボビーこと、バンデ君。
福さんはその前のワンちゃんもきちんと看取られた経験をお持ちで、北斗のすべてを受け止めてくださっています。
フィラリア末期であり、これから命の灯をほそらせていかざるを得ない犬に寄り添う覚悟。
その崇高な思いに、こうべを垂れるような気持ちが致します。
「北斗無事預け入れ出来ました。厳しい病状ですが明るい北斗に救われます。ちょっと神経質で慎重なバンデとおとぼけ北斗、面白いコンビ になりそうです。二人とも疲れて寝ております。」
「こまち動物病院にて血液検査・エコー・レントゲンを実施。
前回の血液検査との比較
3月27日 血液生化学検査からは、大きく変化はなし。薬が効いていると判断しても良いのでは。
4月19日 血球計算検査(輸血後の数値) 血液凝固の血小板数や赤血球数は下がっている。
エコー
心臓右心室の肥大、右肝臓の肥大がみられる。
血管の肥大?硬化?により実際エコーでは見ることが難しい血管も映ってしまっている。
憎らしい親虫も確認できた。
腹水は今のところなし。
レントゲン
骨の変形や状態より、3歳よりは歳は重ねて居るだろうが、見た目より若いのでは。
水海道AC処方の薬に
水海道ACの薬が切れる頃(6月末)に受診。
外耳は炎症みられないので、薬は一度ストップ。通常のお手入れで様子をみる。
眼のお薬は水海道AC処方のオフロキシンを引き続き点眼。
以上です。
今日は念のため休みをとり、北斗の状態とバンデとの過ごし方を見ております。
主人や私に無邪気な顔で甘えてくる北斗。
クールなバンデと対照的です。
バンデの優しい性格のお蔭で北斗も自分を出せているのでは・・と思います。
天真爛漫な北斗。
少しでも不便なく生きてくれたらと思います。
このメール中二人一緒の場所で寝だしました。
平気で行く北斗。しょうがないなぁ~とバンデ。
犬って平和で素晴らしい。凄いです」
と、福さんより。
センター小春、センターピノ。この笑顔は、預かり様のお宅での幸せな毎日を物語っています。
鹿嶋ピッコロと小春ちゃん。預かり様ありがとうございます。里親様が決まりますよう願っています。
それから、こちらは京都のK様宅にて大切にお預かり頂いている熊本被災ペレちゃんです。
レントゲン 血液検査 尿検査 便検査 フィラリアの検査 フィラリア薬・ノミダニ薬(1回分)で通院してくださいました。
「レントゲンの結果 肺の影(おそらく腫瘍)が 昨年の7月の手術の際は2.5cmほどでしたが 今回3.5cmになっていました。体重も11.6kとかなり痩せてきているので なんらかの異変が起こっているでしょう。とのこと 皮膚が少し菌が多かったので抗生剤が出ました。痒み止めに使っていたステロイドは 血液検査の結果を見てから 再度検討します。
来週、血液検査の結果とともに狂犬病の書類もいただきます。レントゲンでその他の内臓の異変ははっきりと確認できませんでしたので 血液検査の結果次第でエコー検査をさせてほしいとのことでした。フィラリアは陰性でした」
と、預かり様のK様より。
阿蘇に家を建てられてから2年前に被災され、菩提寺が京都にあるから京都に移住を決心された飼い主さん。
しかし、熊本被災者を公営住宅に受け入れた京都市は、飼い犬の受け入れを拒みました。
被災した飼い主さんは困り果て、北山なつこ様こと、にゃんてこさんのご紹介で、市内で預かりを引き受けて下さるK様にペレちゃんをお願いすることができました。
公営住宅でペット禁止だからとはいえ、他の自治体では受け入れた前例もあり、私たちも京都市に働きかけました。
が、問題は未解決のまま放置されて時間が経過。
昨年夏に一年の預かり期間が過ぎました。
民間アパートを借りてペレちゃんを引き取るという飼い主さんの当初の夢も叶わず、ご高齢のため体調の問題もあり、また生活環境の変化も重なり、ペレちゃんはずっとK様のもとで生活をしています。
ペットに優しくない、飼い主さんに優しくない、この国のありよう。
高齢ペレちゃん、飼い主さん、双方にとって、最期のときをともに過ごすことが、どんなに大切なことか。
それを実現しなかった制度の不寛容さを思います。不寛容さは精神の貧しさの表れであり、新しい価値観を拒むものです。
この問題を放置しては、決して文化都市とは言えない。どんなに歴史ある古都だとしても。
公営住宅のペット禁止。
これは、東関東大震災でも、避難所や仮設住宅で、問題となりました。
同じ郡山の避難所でも、自治体により、異なりました。とにかくペットはダメ、の町。仮設住宅の一角に集合させた町。
自治体により、うまく解決できたところとそうでないところが明らかになりました。
市民が強い、民度が高いところは、それなりに解決していくのです。
人権の問題そのものです。
ペレちゃん負けるな。
by 鶴田おかめ