5.15 センターにいた犬たち 後半
しみゃおさん撮影
センターに入り、慣れないまま半年になってしまった犬たちがいます。しみゃおさんたちも次の慣らし預かりを検討してくださっています。
しみゃおさんたちが訪問した15日。このあと間もなく、この放棄の甲斐犬は亡くなったそうです。
翌日の16日にお迎えに行ったときには、個別房は空でした。
ペアレントさんも現れ、名付け親様から白州という名前も頂いたのに、無念です。
以上、しみゃおさん撮影5.15
今まで殺処分してきたことの意味がなくなってしまうからです。
慣れない犬もだんだんと慣れていく、センターから出したら穏やかになることがわかったら、今度は
人に慣れないこと、ビビりなこと、病気があること、年取っていること、というよりも、生かす人手や場所がないことが、殺す理由にされています。
広大な指導センターには屋根のある場所がたくさんあります。
過密状態で管理することは明らかな虐待です。
課長にも、センター長にも、現場の職員にも、何度も訴えて参りました。
夜のうちにクリーム色の若い犬が亡くなりました。背中や頰に噛み跡がある犬も出ています。
発情したメスがいたら未去勢のオスたちは殺し合います。その、未去勢のオスが寿司詰めです。
個別管理は個別房でなくとも、大部屋で檻を使えば可能です。
センターではジアルジアが発生し、大部屋や譲渡用犬舎にも蔓延しています。
感染することがわかっていて、無差別に大部屋に犬を入れていくなら、管理責任が問われます。それが、繰り返されてきました。
センターで犬の咬傷事件も繰り返されています。
放置するなら、センター及び、管理責任を有する者の動物愛護法違反となるそうです。
弱い犬が殺されるかもしれない、と思えば、
こちらは心配で、夜も眠れないのです。
それが一般人の感覚ではないでしょうか。
野犬は怖い、だから捕獲して処分するしかない、と刷り込む報道がされています。野犬は危険だ、と。
しかしほとんどが首輪をはずされた、捨て犬。
迷い犬で、元飼い犬の首輪付き。
野犬はまず人に近寄らないです。野犬は賢い。理由なく攻撃しない。
「セッターちゃん、常総シェルター近くに、つながれていたんです。
トイレの奥のドッグランからも姿が見えない藪の中でした。
敷地の外の道路の方にロープで繋いでありました。
ビデオに写って居ないことから裏から来て裏から帰って行ったらしいこと。
首輪に何も書いておらず、リードではなくロープで繋いであったこと。
ここが犬の施設であり、今は猟期には早い事から、遺棄であろうという事でした」
殺すために、たくさんの税金を使って、センターや保健所が運営され、大勢の方々が雇用されています。
同じ税金を投じるなら、生かすために使って欲しいのが納税者の思いです。
平成23年度茨城県動物指導センター
収容頭数 7268頭
殺処分頭数 6126頭
円グラフは、8年前に開示請求した会計書類の分析から。
平成23年度は、1億5千万円のうち、500万円だけが、犬猫を生かすために使われていました。
あれから9年が経ち、今は、茨城県犬猫殺処分ゼロ条例があります。
県民もセンター職員もボランティアも、県条例に従って、動かねばならないはずです。
目の前の一頭ごと、かけがえのない、命です。
2015.9月より、常総野犬保護に始まり、殺処分ゼロを小さな自治体で達成して初めて、皆生かせるのだと実感で分かりました。
それまでは、全て生かすことは夢物語だと、信じていました。
みんなで力合わせたら。
by 鶴田おかめ