ある県内の市役所から、末期癌の高齢者の方が飼育している3頭の相談がありました。
入院したいのに、犬がいるから出来ない、どこかに連れて行け、と。
八間堀さん、こおりさん、草野さん、ゆりさんがシフト組み、毎日お世話をしておられます。
まだ入院はされておらず、ギリギリまで自宅にいながら犬と暮らしたいようです。
ボラさんたちはテレビの音や気配に気をつけて、男性が孤独死にならないよう見守っています。
常総ワーキンググループの会議のあとも、闇夜のなか、八間堀さんと散歩に行きました。
切なさがこみ上げてきます。
病と老いばかりはどうしようもなく。
犬たちは手を出して触ろうとすると、なぜか頭を低くして後ずさり、怯えます。特にオスの2匹は。
隣の住人によれば、お爺さんが毎朝犬を小屋から出して木につなぐとき、犬がじゃれて跳びかからないように、いつも棒で犬を叩くから、犬にそのようなへっぴり腰のクセがついている、とのこと。八間堀さんが聞き出されました。
この町の住人が、自分に繋がる問題として、もっと参加してくれたら。
散歩には市内のボランティアさんや近所の方も来てくれないかしら。
里親探しや、預かりボランティア登録など手がけて下さるよう、こちらの自治体にも働きかけをしています。が、すぐにどうこうは難しく、結局はCAPI Nで毎日通うことに。
どこにでも起きる問題。
高齢者の残していく犬や猫。
いかに解決していくか。
それぞれの町に、緊急保護の、小さな生かすスペースがあれば。
ボランティアや獣医さんがそこに通って、皆で生かす。
やがては、地元の方の、雇用も創出できるような仕組みができたら。
by 鶴田おかめ
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相談事例から 高齢者の方が残していく犬猫
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