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Channel: CAPIN(キャピン)公式活動報告
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相談事例から 独居老人宅に繁殖する犬たち⑶

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これまで、2回、保護に入った犬繁殖現場。
たった1、2年であっというまに増えた犬。奥様に先立たれた寂しさもあったのでしょう。

出入り自由の野放し犬たちに近所も困り、昨年は警察に通報され、センターも指導に入り、お爺さんに脱走防止の壁を作らせるまでは出来たようですが、肝心の犬の繁殖は未解決のまま。

相談を受けて行ってみたら、成犬に混じって仔犬たちが駆け回り、乳飲み子も転がっている有様。

放置したら増えるのは当たり前。みんなが辛がり、苦しむ。犬も人も。慣れない犬は、飼うことをふつうは諦め、センターで処分になるのだから。そこを解決に急がなきゃ。手術しなければ問題解決は先送り。犬だってお爺さんだって、途方にくれる。

80過ぎたお爺さんを啓発したりお金を出させたりの交渉をしても時間ばかり過ぎて仔犬はまた産まれてしまう。
指導して、お爺さんの行動や改心を待っていたら時間ばかり過ぎて、何も出来ない。お爺さんさえ、庭にいる犬をつかまえられないのです。

とにかく他人が入り、手術するしかない。

初日には、相談者の方々と、生まれたばかりの仔犬2匹と、大きめ仔犬3匹を保護しました。

ナナさんたち犬チームが、預かりアレンジやお届けをして下さるお陰で、子犬たちは連携プレーで安心した環境に移動。
こうしていつもみんなが助けようと尽力して下さいます。有り難いです。


5匹は今、日立の預かり様(乳飲み子2匹)と、ひたちなかの預かり様(大きめ2匹=スノーのいるK様宅)



それから都内のおきくさん宅(デカ子犬)の元にてスクスク成長中。



2.19、2回目の大捕物では、センターにも相談し、メス3頭、子犬1匹を保護、成犬は手術。


子犬は入院を経て、日曜にきょうこさんが預かりボランティア様宅へお届けくださいました。

お届け時の写真、きょうこさんより。



誰も手術をする人がいないなら、見てしまったものはもう見捨てられない、手術はこちらでやろうと決めました。

2.26、庭にまだ残りのメス犬がいると聞き、北村さんと八間堀さんとでまた捕獲。


狭いところに逃げ込み、つかまりました。





メス2匹は、水海道の動物病院さんへ。
抜糸不要の糸で手術、退院したら、また庭に戻します。

大工仕事ができる男ふたり、頼もしい。
今日は最後に、捕獲のために外した板の修理もしてもらいました。

外にいるメス1頭がまだつかまらない。
隣家の庭には捕獲器をセットしました。
なかにはとびきり美味しいものを入れてもらいました。
夜につかまったと連絡がありました。
隣家で飼うことを約束して下さいました。



お爺さんに挨拶したくても出てこられませんでした。
もう増えないから安心よ。
お爺さんには、これから先、20年は家を売らないよう、交渉しないといけません。

手術したメスにはみな首輪をつけてもらいます。

庭をオスだけが走り回り、威嚇してきました。
ごめんなさいね、大切な奥さん、子どもたちを奪って。

奥さんたちはみんな、もうすぐ戻るからね。


by 鶴田おかめ

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